めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その41〉遠回し過ぎる表現 (italki)

「ねえねえ、先生。素敵な時計ですねってどういう意味?」

 

あるアジアにお住まいの生徒さんから質問がありました。

 

ん?

その方はとてもレベルが高く、私がガンガン本気で

しゃべっても平気なレベルです。

そんな簡単な表現がわからないはずはない。。。

 

と、思ったら。

 

これ、遠回しな表現のことでした。

簡単に言えば「もう帰れ!」ということ(らしい)ですね。

京都人「良い時計してはりますなぁ」←疑心暗鬼になる京都の表現 - NAVER まとめ

 

ちょっと笑いましたが、相手は真剣です。

「日本人はどうやってこれを褒め言葉か、遠回しなお断りか

 判断するんですか?」と食い下がります。

 

この方のように、日本人と接する機会の多い外国人の方は

たいてい何度か「遠回しな表現」の壁にぶつかります。

(このベテランの生徒さんでも、「時計」の表現には衝撃を受けたそうです)

 

では、生徒さんによく聞かれる「謎の遠回し表現」ランキング。

矢印のコメントは生徒さんからのご意見です。

(順位は独断と偏見です)

 

三位「とおもいます」

   →なんで〇〇です、じゃだめなの?!

二位「〇〇かもしれません」

   →「難しいかもしれません」って難易度の説明じゃないの?

    なんでこれがお断りの言い方になるの?

一位「あー、ちょっと。。。」

   →「ちょっと」は量の少なさを表す表現です!

    お断りの表現にはなりません!

 

特に毎日日本人と仕事をする生徒さんは

判断に困ることが多いようです。

 

「先生どうしたらうまく対応できる?」と聞かれるので

「あなたが何か提案して、日本人が分かりにくい遠回しな

 表現を使い始めたら、それはNOという意味です」と言ったら

 笑われました。

 

私の場合、遠回しな言い方を使うのは、お断りや同意できない

場合がほとんどだと思います。。。

正しい答えはわかりませんが。 

 

日本語の曖昧表現って確かに難しいですね。