「ねえねえ、先生。素敵な時計ですねってどういう意味?」
あるアジアにお住まいの生徒さんから質問がありました。
ん?
その方はとてもレベルが高く、私がガンガン本気で
しゃべっても平気なレベルです。
そんな簡単な表現がわからないはずはない。。。
と、思ったら。
これ、遠回しな表現のことでした。
簡単に言えば「もう帰れ!」ということ(らしい)ですね。
京都人「良い時計してはりますなぁ」←疑心暗鬼になる京都の表現 - NAVER まとめ
ちょっと笑いましたが、相手は真剣です。
「日本人はどうやってこれを褒め言葉か、遠回しなお断りか
判断するんですか?」と食い下がります。
この方のように、日本人と接する機会の多い外国人の方は
たいてい何度か「遠回しな表現」の壁にぶつかります。
(このベテランの生徒さんでも、「時計」の表現には衝撃を受けたそうです)
では、生徒さんによく聞かれる「謎の遠回し表現」ランキング。
矢印のコメントは生徒さんからのご意見です。
(順位は独断と偏見です)
三位「とおもいます」
→なんで〇〇です、じゃだめなの?!
二位「〇〇かもしれません」
→「難しいかもしれません」って難易度の説明じゃないの?
なんでこれがお断りの言い方になるの?
一位「あー、ちょっと。。。」
→「ちょっと」は量の少なさを表す表現です!
お断りの表現にはなりません!
特に毎日日本人と仕事をする生徒さんは
判断に困ることが多いようです。
「先生どうしたらうまく対応できる?」と聞かれるので
「あなたが何か提案して、日本人が分かりにくい遠回しな
表現を使い始めたら、それはNOという意味です」と言ったら
笑われました。
私の場合、遠回しな言い方を使うのは、お断りや同意できない
場合がほとんどだと思います。。。
正しい答えはわかりませんが。
日本語の曖昧表現って確かに難しいですね。