先日のレッスンで、ちょっと面白いものを見せてもらいました。
生徒さんのお住まいの町(海外)のコミュニティーセンター(以下コミセン)が主催している日本語教室のテキストです。
生徒さんがコミセンの教室で勉強した内容の質問疑問の解決で1レッスン使いました。ものすごくおもしろい!
市販のテキストではなく、先生オリジナルのデータを電子書籍化して使っているとのことでした。それをオンラインで見せてもらいつつ、質疑応答?しました。
本当は実際のレッスン中に確認するべきなんですが、グループレッスンだそうで、なかなかそういう訳にはいかないそうです。
ちょっとびっくりしました。
きんぎょ自身に「海外の人は何でも率直に解決するまで質問する」みたいな思い込み(先入観)があったことに気がつきました。反省。
そのクラスは日本語母語話者ではない先生が、簡単なフレーズや文法を間接法で説明しながら進めるタイプのレッスンだそうです。
生徒さんご自身はまだ初級なんですが、きんぎょとのレッスンの前にあらかじめテキストやレッスンで疑問に思ったところに印をつけておいてくれたので、サクサク確認できました。
拝見すると、想像していたよりもずっと固い感じのテキストでした。気になったのは単語の意味や読み方、文法の間違いがまあまあ多いことでした。
例えば助詞の「が」と「を」は、明らかに使い分けができていない感じでした。
生徒さんが「何かおかしい気がする」と、そういった箇所に気がついたことにきんぎょ感激~感涙~(T_T) 生徒さんの成長を感じる一時でもありました。
ですが、とにかくおもしろい!
初心者向けに個人の先生が作った資料を見るのは初めてだったので、レッスンそっちのけで(いや、ちゃんとしました)見ていると、生徒さんが笑いながら言いました。
「きんぎょもさ、電子書籍化しちゃえばいいのに。いっぱい資料作ってるじゃん。小さい冊子みたいにして、Amazon で販売〜!電子書籍化ってお金も手間もかかんないよ。やっちゃえ〜!」
この生徒さんは普段からインターネット関連のお仕事をしているのですが、そういう方から見ると「なんできんぎょは考えるばかりでさっさと実行しないの〜?」という感じがしていたそうです。
テキストは確かに完成度が高いに越したことはないですが、完璧じゃないことを不安に思いすぎて何もしないより、このコミセンの先生のように多少の瑕疵は気にせず、改善しながら、まずは形にして前に進むという精神も大事だなと思いました。