極寒ですね。こたつに入って仕事をしています。ですので脚は暖かいのですが、部屋自体はマジ寒いです。部屋の熱帯魚が一番良い環境で暮らしているかもしれません。
「会話のレッスンて意味あるの?英会話のレッスンて、日本にしかないって言うじゃない。テキストをもとにきちんとレッスンするほうがいいんじゃない?」
先日こんなご質問をいただきました。
きんぎょの意見は「もちろん大きな意味があります。」です。
「先生、まあ、勉強、せいぜいがんばりなさいよね。」
それは初めてレッスンを予約してくれた生徒さんの一言でした。
この生徒さんは日本語母語話者と話すのは実は初めて。でもなかなか慣れた感じのフレーズを使って話すのですが、その中で飛び出したのが上記の一言(生徒さん⇒きんぎょ)でした。
一瞬迷いました。
文法的には合ってる。もしかしたら本当に斜に構えて言いたいのかもしれない。
でももしかしたら「きんぎょ、これからも勉強頑張ってね」のつもりかも知れない。
実はこの手の言い間違いはけっこうあります。特にドラマやアニメで言い回しを覚えた生徒さんにはよくあって、例えば実際のセリフは「せいぜい頑張れよ」なんですが、サブタイトル(生徒さんの言語)では例えば「Good luck」と書かれているなんてことはたまにあります。
そして確認したらやっぱり「Good luck with your studies.」のつもりだったんです。
生徒さんの言い回しはどんな時に使えるかを実演して見せて、二人で大笑いしました。
「ああ、そういえば、あのキャラクターはちょっと皮肉が好きで、強い性格でした。別れ際にこのように言ってました。今度からはそういうのも考えながら覚えたらいいですね」と生徒さんが言いました。
覚えたことをそのまま一般のネイティブスピーカーに言うと、関係が悪くなったり思わぬ誤解を招くときもあります。あと、何が間違っていたのかどうかまでは説明してくれません。それでも構わないといえばそれまでですが、一度練習として付き合ってくれるネイティブスピーカーと話してみるというのは大事な経験だと思います。
きんぎょ自身も外国語を自分で勉強して、実際にネイティブの先生と初めて話した時、腰が抜けるくらいびっくりしました。こんな表現をするんだ!あ、この言い方をするとこんな反応するんだ!うひゃ〜、いきなり先生以外のネイティブスピーカーに使わなくてよかった!と思ったことが何度もあります。本当に予行演習です。
友達だったら変な顔をされて終わりかもしれません。でもレッスンの先生はたいてい言語分野に興味があり、教えたい人たちです。だから時間いっぱい遠慮なく質問に付き合ってもらえます。そのために代価を払います。
覚えたこと(インプット)は使ってみることで(アウトプット)しっかり覚えられるだけでなく、思ったとおりに機能するかどうかも確認できます。機能しなくても心配いりません、レッスンの先生はそれを楽しみにしているからです。