めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その229〉日本語ではそういうの⁉

3月、4月あたりから新生活が始まった生徒さんがけっこういます。コロナ渦ですが、それなりにみなさん新生活を楽しんでいらっしゃいます。一部の生徒さんは学校を卒業して、日本の会社で社会人生活を始めました。これまでは学校の中というある程度守られた立場で日本での生活を楽しんでいましたが、社会人となると話が変わります。学校の中では「もう日本語バッチリ!」と思っていたのに、通じない、分からない!ということがよく起きて、困った生徒さんからメールが来るときがあります。

今日ご紹介する生徒さんびっくりの日本語は「アイス」です。

とある生徒さんが、同僚との集まりで「アイスを買ってきてほしい」と言われたそうです。生徒さんは張り切って、コンビニで買ってきました。ところが!到着すると、同僚が目を白黒させている・・・なんで?

実はこの同僚が言った「アイス」は「アイスクリーム」のことで、生徒さんが買ったのは「氷」だったんです。

「きんぎょ、しかもね、日本語では氷菓とアイスクリームの区別が習慣的に曖昧ならしいんですよ。」あ、知ってます、私日本育ちの日本人なんで (^.^; 

この生徒さんの国では、いわゆる「ガリガリ君」みたいなのと、ハーゲンダッツでは、食品としての名称(通称)がそもそも違うんだそうです。確かに日本では「アイス食べよう」というだけでは、ガリガリ君的なやつかハーゲンダッツ的なやつかはわかりません。

結局この生徒さんは、同僚と一緒にもう一度買いに行って、ガリガリ君と小豆バーを買ったそうです。なんでも同僚おすすめの『日本を代表するアイス』ということで・・・。日本一固いアイスを食べた感想は「ありえない・・・」だったそうです。