めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その212〉仕事とボランティアと賃金と (italki)

italki の自己紹介欄に 「ボランティアで日本語を教えたことがある」というようなことを書いていたことが原因のようですが、最近おもしろい問い合わせがありました。「きんぎょさん、タダで日本語を教えて下さい」・・・なんですと?😂

要は「同じきんぎょさんに日本語を教えてもらって、あっちは無料、こっちは有料っておかしくない?!」ということだったようです。そんな無茶振りーーー!!私、italki の給料で米も味噌も買ってます、生活かかってますよー。

自己紹介欄にボランティア経験を書いている先生は多いのですが、どうでしょう?こんな問い合わせが来るのわたしだけ?分かりませんが、面白かったです😂

ボランティアで日本語を教えたことがあるということを、かなりプラスに評価してくださる生徒さんが多かったので、この一文はこれまで変更せず記載していましたが、そうか、同じ一文でも人によってとり方は千差万別ですね。

海外在住の生徒さんの場合、日本語学習は有料が当たり前です。しかも有料ですらなかなか勉強するチャンスがないことのほうが多いです。

日本在住の生徒さんの場合、お住まいの地域によっては無料で日本語教室に通えることがあります。なので「日本語=無料で学ぶ言語」というイメージがある人もいらっしゃるようです。今回の最初のメールの生徒さんはこの例に当てはまって、日本語学習にお金を払わないといけないのが納得できない!という様子でした。(これはあくまでも同様なメールを送ってくれた生徒さんとのやりとりから得た私の個人的な印象です。ボランティアのクラスや先生、生徒さんを誹謗するものではありません。)

この生徒さんには、italki は先生に賃金が支払われないレッスンを提供していないことと、無料を希望なら language exchange の利用をおすすめするメールを送って終わりにしました。

現在はコロナの影響もあって、ボランティアでのレッスンはほぼやっていません。以前は別の仕事をしながら、合間でボランティアでレッスンをしていましたが、やはり賃金が発生するレッスンとではかなり勝手が違います。

ボランティアのときは、やりがいや相手への思いやりという「気持ちの報酬」でやっていました。ですので、時には空回りをして苦しいこともありました。持ち出しばかりが続いてどうにもならなくなったこともありました。

今はitalki では代金をいただいてレッスンをしています。ですので、料金との兼ね合い、私の体力や知力などいろんなバランスをとりながらやっています。お金を頂くようになって、初めてこの大切さを感じました。「気持ちの報酬」だけでやっていたときは、もっとやってあげなくては、がんばらなくちゃ、でも生徒さんは私についてきてくれない〜(TдT)ということがよくありました。

この、お金をもらって日本語を教えるという経験は、私の頭の中にあった「お金の話をする=悪」のような固い考えを改める得難い機会をくれました。この経験はまたボランティアで活動する時にもきっと活きるとおもいます。

今のレッスンでの収入は雀の涙ほど(←先日、この表現をレッスンで使ったら「きんぎょ、何歳ですか?」と生徒さんに言われました😂)ですが、将来的にはしっかり生活ができる賃金が得られる日本語の先生になりたいとおもっています。