めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その180〉「センセイだったら〇〇でしょ?」(italki)

 すごい!180回目を迎えることができました!ひとえに読んでくださるみなさまのおかげです。このブログを始めた頃には、だれかが読んでくれる、コメントをくださるなんて想像できませんでした。

 

さてさて。

今日は「センセイだったら〇〇でしょ!?」について書きたいと思います。

先日頂いたコメントに返信を書いていて、懐かしい?出来事を思い出しました。

(きりぎりす様ありがとうございます!)

 

mischabt.hatenablog.com

 

 まだitalki のチューターを始めて間もない頃の出来事です。毎日ガチガチに緊張しながらレッスンをしていました。レッスン代金をかなり安くしていたので、予約はまぁまぁ入ってましたが、毎回新しい方なので、今よりかなり負担が大きかったです。

 そんなある日のことです。初めて予約してくれたある生徒さんのレッスンで事件がおきました。たいてい、最初はお互いの自己紹介で始めるのですが、この方は私への質問攻めで始まりました。

 ・JLPTの試験対策はできるか

 ・EJUの試験対策はできるか

 ・ビザ取得のアドバイスはできるか

 ・使用するテキストは何か

 ・センセイ(きんぎょ)は完璧な標準語を話せるか

 ・自動詞他動詞やその他文法について正確に〇〇語で指導できるか

 ・今の料金(当時はデビュー激安割引やってました)でずっと指導できるか

 

こんな感じだったかな?

特にJLPTやEJUなんか「どちらの国際機関ですか?(ΦωΦ) 」みたいな有様でした。テキストも「みんなの日本語?どちら様の日本語?」という具合で、みんなの日本語という名前の本があることも知りませんでした。

 

 率直に全部できないことを伝えると「え?センセイでしょ?なんで?センセイならできるでしょ?何で?」とかなり驚かれました。でも本当だとわかると「じゃあもう、いいです。あなたは偽物の先生ですね!」と言ってSkypeを切りました。30分のレッスンで、15分くらい残っていました。

 

ニセモノノセンセイ・・・(ΦωΦ) ハイ、ソノトオリデス。

 

 もう呆然自失、言葉もでませんでしたが、次のレッスンが待っているので、気を取り直してがんばりました。

 それから2時間ほどしてレッスンがすべて終わり、私のitalkiの講師の画面を見ると、クレームを示す赤色にはなっていませんでした。結局そのままにしておいたら数日後、自動的にレッスン代金は支払われました。

  このことがあってから、やっぱり日本語のセンセイになるためには、そのための勉强をしたほうがいいかな?と思うようになりました。できないことやわからないことがあるのは仕方ないのですが、ニセモノの先生ということばにかなりショックを受けたのを覚えています。

 ショックを受けたのは事実ですが、このことがあってからやはり出来ないものや知らないことは「知らない」と言うようにしようと改めて思うようになりました。見栄をはって何でもできるといえば、自分の能力を越える仕事を、不適正な価格で引き受けることになり、結果的には仕事が続かなくなることに気がついたからです。

 この方以外にも「え?センセイだったら知ってるはずでしょ?」と言った生徒さんは何人かいましたし、今でも言われることがあります。ですが、私が全てにおいて生徒さんよりも優れていないといけないというわけではないので、見栄をはらず、これからも仕事が続けられるように、日々のレッスンをこなしていきたいと思います。あ、次のレッスンが始まる、急がなきゃ!

 

今日も読んでいただいてありがとうございました。