中級の坂が見え始めた生徒さんからはおもしろ質問が飛び出します。
「きんぎょ、の でつなぐのと、な でつなぐのでは、どんな感じに異なるの?」
文学が好きな生徒さんからの質問です。
罪の味
罪な味
意味にも違いがありますが、罪の味だと一単語の名詞、罪な味だと味を形容詞で説明してますね。
日本語教育ではこの「な」は、な形容詞とよばれ、形容詞の一部として扱われます。
「の」は助詞ですね。
夜中のマックは美味しすぎてダイエットの敵、まさに罪の味。
「ほんと、止めたいけど止められない。罪な味だよね〜」
この手の質問は、例文を作って感覚を覚えてもらいます。
また、生徒さんが見た例文を参考に勉強したりもします。
だいたい難しいのは助詞の「の」の方です。
活用もなく、名詞と名詞を単純にくっつけるだけなんですが、意外と難しい。
生徒さんの母語の感覚にない場合もあるようです。
だけど自然な会話をするには、絶対マスターしないといけません。
しないと、堅苦しい日本語になっちゃいます。
例えば。
先日別生徒さんが首をかしげてたのは「妻の〇〇です」なんです。
「きんぎょ、なんで『妻は〇〇です』か『妻である〇〇です』じゃないの?」
妻のはなこです。
妻は医者です。
ならオッケーですね。
でも
妻ははなこです。
もしくは
妻であるはなこです。
んー、変。
ですが、生徒さんによっては、つまのはなこです。には首をかしげるけど、妻であるはなこです。には納得する人もいます。
この『の』がもたらす柔らかさ、簡略化は、アニメや漫画、音楽などに触れたい生徒さんには実例を見せます。
アナと雪をつかさどる女王
名探偵コナン 黒鉄の魚影
名探偵コナン 黒鉄でできた魚影
😂😂😂😂😂😂😂😂😂😂😂