きんぎょのレッスンで多いのが、過去に日本語教室などで学んだことがあるけど、もう一度やり直したいという生徒さん(復習組)です。
このタイプのレッスンは基本的に日本語+生徒さんとの共通語でやります。生徒さんの疑問や質問を可能な限り解決していきます。
今日のレッスンでは 日本語テキスト「まるごと初級1A2 りかい 」の中から、「Nのまえに」「Nのあとで」を勉強しました。
この生徒さんは復習組で、すでに日本語をある程度話せるので「Nのまえに」「Nのあとで」を勉強する時にいっしょに「Nのまえに/ で」「Nのあとで/ に」も比較しながら勉強しました。
比較しながら、格助詞「で」「に」あと生徒さんのリクエストで少しだけ「へ」についても見てみました。
テキストで「Nのまえに」「Nのあとで」を学ぶと、「Nのまえ」の後には助詞「に」、「Nのあと」の後には「で」がくる、というように機械的に覚えている生徒さんが多いので、まずは例文を見て後ろにくる助詞によって使い方が変わることを知ってもらいます。
助詞の勉強をするときに重点をおくことの一つが、母語話者の感覚です。この情報は母語話者の先生じゃないと教えられないので、差別化を図るために積極的にやっていて、けっこう好評です。
例えば生徒さんが間違いやすい「家の前に警察官がいます。」と「家の前で警察官がいます。」を比較します。もちろん「家の前で~」の方は間違ってますが、もしこのように話したら母語話者はどう感じるのか、身振り手振りも交えて説明します。
この過程で格助詞それぞれがもつ働きと感覚的な働き、相性の良い(よく一緒に使われてペアになりやすい)動詞を勉強します。
ここまでやったら、後は実際に使ってみます。こちらから生徒さんに「私はこのレッスンのあとで、コーヒーを買いにいくよ。〇〇さんは?」と聞いてみました。
生徒さんは「私はこのレッスンのあとに別のレッスンをうけます。今日は忙しいんです。」と返事をしてくれました。バッチリ!