めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その457〉日本にない日本語

「きんぎょ、これ、こうすいんですよ。」生徒さんが買ってきたばかりのシャンプーを見せてくれました。

???

 

たまに生徒さんと話していると知らない日本語と出会います。

最初の文章、何が言いたいかわかりますか?これを漢字に変換すると、何となくわかりますよ。

「きんぎょ、これ、香水んですよ。」

こうすい=香水や整髪剤などの良い香りを表すい形容詞、らしいです。

こうすい、こうすくない、こうすかった、こうすくなかった、、、活用できるけど、存在しないよ~。

確かに「い」で終わってるけど、これは名詞で、形容詞じゃないよ、と説明すると、生徒さんがフリーズしました。

この生徒さんは海外にお住まいで、小さい頃から現地語がわからない日本人の祖父母、曽祖父母世代がいたのでわりと日本語に親しんでいたそうです。世代から世代へと受け継がれる中で、現地の概念と混じった日本語や、家族の中でしか通じない?日本語がいろいろ生まれたようです。

「方言なんかにもない?全く通じない?」ショックを受ける生徒さん。

ネットで調べましたがやはりなさそう。。。

試験では❌ですが、ご家族の歴史を感じるなんとも素敵な日本語でした。