何かと話題問題の多かったW杯カタール大会が終わりましたね。きんぎょ、ガッツリ見ました。ああ楽しかった。ABEMA TV さんありがとうございます。感謝を込めて、朝のニュースはABEMA で見るようにしました😂 すいません、無料視聴ですが。
このW杯のあと、選手のみなさんがさまざまなメディアに登場しておられます。きんぎょ、テレビがないので、どうしてもインターネット系のサービスを経由して視聴してるんですが、けっこう衝撃を受けています。
若い選手たち、『新しい世代』の日本語にです。
落ち着いて理路整然と、決して自分を卑下せず、堂々とW杯での自分のプレーや将来について語るんですね。上下関係もあまり感じさせない。若手だと堂安選手、三苫選手、伊東選手あたりの動画を結構見ました。口調も攻撃的ではなく、本当にそう信じているから話しているのを感じます。
もちろん今までの日本人がそういう話し方をできなかったというわけではありません。
ですが特にスポーツ選手のような専門分野のある方は、昔なら口調が朴訥な方が好ましいように報道されていたかと思います。
もっと若い世代では、例えばサッカーの本田圭佑選手は『ビッグマウス』とよく言われていましたが、口調はどちらかといえばちょっとアグレッシブな感じでした。
その本田選手とも違うんですね。
世代の日本語の変化をひしひしと感じました。
日本語を教えていると、このような世代間の日本語の違いを意識することがあります。italki の生徒さんからいろんな日本語に関する相談を受けます。
この中で意外と多いのが『就職』に関する相談です。
就職の面談で給料や能力についてはっきりと話しをしたい。でもその日本語を教えてもらえない。学校や教室の先生に相談しても「それは『お世話になります、よろしくおねがいします』というべきだ」「ここは日本だから、日本の習慣に従うべきだ」という返事しか貰えなかったという生徒さんもいました。
就職先紹介のエージェントからも「給料について交渉しないように」と事前に釘をさされた生徒さんもいました。
「こういう話をする日本語ってないの?そのまま言っちゃだめなの?」
就職は生徒さんにとって一世一代の頑張りどころです。より良い就職先に勤めたい、チャンスを掴むためにベストを尽くしたいと考えています。でも方法が、生徒さんたちのメンターや先生の世代とは大きく異なっている場合があります。
きんぎょが就職した頃は、こちらから給料について話すのはご法度でした。もしそんな話が出たとしても「おまかせします」と言いなさいと指導された記憶があります。
でも今はそんな時代ではなくなったことをひしひしと感じました。
若い人たちは、自分の能力や要望を明瞭に話せるんですね。
きんぎょも、正直に言うと苦手です。特にお金の話は苦手です。
ですが苦手だからと曖昧にしていたら、生徒さんが不利益を被ってしまう。
新しい世代の気持ちを伝える日本語にアンテナをはる今日このごろです。