以前にも似たような記事を書きましたが、最近似たようなことがたびたびあったので、また書いてみたいと思います。
先日、ある生徒さんからご指摘がありました。
「きんぎょは文法に厳しすぎる」
これは会話のレッスンでした。どんなところが厳しいと感じたのか、よくよく話しを聞いていみました。その結果、おそらくとにかく遮られずに喋りたいタイプの生徒さんに対して、生徒さんが不要だと思うほど文法の指摘をしていたという事がわかりました。これ以降は、できるだけ遮らずに、ごく限定的に指摘するようにしました。
ちなみにこの生徒さんが言った「文法に厳しい」の内容は、きんぎょが指摘した格助詞の間違いのことでした。
実は日本語って、会話の範囲であれば、文法的にけっこう寛容なんです。
例えば主語を言わなくても、主語がどこにに来ても、文脈でわかればOK。
また、動詞や形容詞を活用せず、そのまま原形で使用しても、ちゃんと会話になります。
「このコーヒー、好き、私。」=「私はこのコーヒーが好きです。」
この様に、特に会話においては品詞の配列にも寛容です。
ところが間違えると訳がわからなくなるものが一つあります。
それは格助詞です。まじで大事です、格助詞。
他の助詞はさておき、格助詞だけは間違えると文章の意味が完全に反対になったり、わからなくなる場合があります。
例えば終助詞は、会話のキャッチボールを促したり、感情を付け足したりという、どちらかというと補助的な役割を担いますが、格助詞は文法の骨格をつくります。
特に仕事で日本語を使う生徒さんの場合は要注意です。
助詞が怪しい生徒さん(で、特に仕事で日本語を使う方)の場合、まずは格助詞に絞って勉強し直すことをお勧めしています。なぜなら「助詞は多すぎて、どこから勉強したらよいか分からない」と思っている方が多いからです。
きんぎょは高橋龍之介先生が運営されている「毎日のんびり日本語教師」というサイトに掲載されている、格助詞の用法一覧や格助詞関連の記事をよく利用します。もう神サイト、神アイテム〜!(←最近、若い生徒さんから教えてもらった、『神〇〇』という言い方を使ってみました😆)
すでにカテゴリー分けされていて、汎用性の高い例文が多い上に、解説がわかりやすいんす。特に日本語教育関連の資格を持ってないけど教えている、という方には非常に参考になると思います、オススメです。