めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その354〉丁寧な表現

今日のレッスンで生徒さんが、ある雑誌の記事を見せてくれました。今日のレッスンのトピックとして持ってきてくれました。

記事は日本語ではなく、生徒さんの母語で書かれています。こっちは読むだけで一苦労です😂

記者は生徒さんと同じ言語の母語話者で、日本語の先生です。雑誌の1ページにガッツリ書かれていて、もはやきんぎょが学習するレッスンみたいです。

生徒さんが何について話したいかはすぐわかりました。

この記者さんの論点は『(日本人から)教養のない人のように見られる日本語をやめよう』ということでした。日本人と話す時にこんな言い方をしちゃダメ!という例をあげています。

その一つが「にほんご、わからない」でした。これは日本人にとっては失礼な言い方で、教養がない人のように見られるので「たいへんもうしわけありませんが、にほんごがはなせません、と言いましょう」というアドバイスをしていました。

 

「でもさー、きんぎょ、どうよ?『たいへんもうしわけありませんが、にほんごがはなせません』なんて言われたら、『日本語話してるじゃん?!😂』って思わない???」

 

きんぎょ、まだこんなこと言われたことありませんが、やはり「話してるじゃん?!😂」と思うことでしょう。あと、状況にもよりますが、「私とは話したくないのかな?」とか、深読みしちゃうかな?もし本当に初心者レベルならまずは「にほんご、わからない」で十分ではないかなと思いました。

 

きんぎょの友達が昔海外に行ったとき、ほぼ全日程を「出川イングリッシュ」で戦って(?)いたのを思い出しました。全くもって丁寧ではありませんでしたが、とにかく旅行に必要なことはすべてこなしていました。

確かに丁寧な表現を使えるのはすばらしいことですが、「教養がない人と思われる!」なんて心配をするよりは、まずはどんどん喋ってみるほうが学習者にとってのメリットは大きいのではないかなと思いました。