時々生徒さんからメッセージが届きます。Skypeのアカウントを知っていればメッセージを送れます。
だれが連絡してくるか?社会人の生徒さんからが多いです。
何のSOSか?それは「きんぎょ、この日本語、意味分からなーい!」です。
生徒さんによっては母語ではない日本語を使って、日本語が母語ではない方とやり取りをするケースもよくあります。
日本人と中国人が英語でコミュニケーションをとるのと同じようなものですね。
きんぎょの生徒さんの中にはこういう「日本語母語話者を介しない日本語での会話」が多い生徒さんがけっこういます。共通語としての日本語で、ある意味ではきんぎょの知る日本語とはちょっと異なり、非常に興味深いです。
最初の話に戻って。
「ぼろぼろになることができるよう、心から努力することをお約束します。」
きんぎょの生徒さんから、「この文脈の「ぼろぼろになる」の意味が分からないけど、こんなふうに返信したんだけど大丈夫かな?」という質問が届きました。
もともとこのメールは非日本語母語話者の方が書いた日本語です。(意味合いが変わらない程度に文章を修正しています)
ぼろぼろになる、というとボロ布とかぼろをまとう、なんかのボロですよね。でも日本語母語話者はこういった文脈で使いません。
おそらくぼろぼろになる=最大限の努力をする、という意味かと思います。日本語ぽくない表現なので、たぶん母国語にこういう表現があるのかな?などと、想像してみました。
ちなみにこのメールを受け取ったきんぎょの生徒さん、返信には「わたしはぼろぼろにならないようにがんばります。」と書いたそうです😂 か、かわいい〜😂
日本語を教える仕事をして、面白い!と思ったことの一つはまさにこれです。世界の共通語の役割を果たしているのは英語だという固定概念がありましたが、自分の母語が共通語として使われるという、自分が想像すらしなかった世界がこんなに身近にありました。