めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その268〉レッスン時間の隙間埋め

生徒さんと会話のレッスンをするといろんなことを話します。たまにディベートを取り入れたり、生徒さんに先生役をしてもらい得意なことや趣味について何も知らない生徒役(きんぎょ)にお話してもらったり。

時間が余った時にはゲーム的なことをやることもあるのですが、意外と難しいのが『なぞなぞ』です。なぞなぞとはなんぞや?クイズとも違います。この説明が難しいので簡単に説明したら実際にやって問題と答えを見て聞いてもらいます。

N1ホルダーの生徒さんでも最初は本当にうまくいきません。『なぞなぞ』の言葉遊び感に慣れないとそもそも何を問題にしているのかよくわからないそうです。ちょっと好き不好きがありますので、試して不評な場合はやめておきます。

もう一つやるのが『しりとり』です。・・・まず名前に生徒さんが「OMG」と言います。しりとりは、語彙力や音を認識するのに役立ちます。

ある生徒さんの話です。レッスンでしりとりをしていて『ち』から始まることばで、私が「ちょこれーと」といいました。生徒さんが首をかしげて「と から始まることばなんてあるかな」といいました。いや、たくさんありまんがな!と突っ込んだら面白いことがわかりました。「とんぼ、でも、とびら でも何でもいいじゃん」ときんぎょがいうと「え?チョコレートのトととびらのとって同じ音なの?」どうもその生徒さんの耳には、日本人が発音するチョコレートのトととびらのと は、音が違っていたようです。日本人の耳にはぜんぶ『と』やで〜というと目を丸くしていました。

時間があっても無くても積極的にやるのは『早口言葉』です。これは滑舌の練習にもなるので初中級以上の生徒さんには宿題として出すこともあります。普段使わないような語彙に触れることもできるので一石二鳥です。よく生徒さんが「私は発音が悪い」と嘆いていますが、8割くらいの生徒さんは発音ではなく滑舌に問題があるように感じます。滑舌がよくなると同じ文章を話してもぐっと格好良くなります。就職試験がある生徒さんはスパルタ教育で滑舌トレーニングをします。