日本語上級者の方でも「難しい」と感じるものといえば何でしょうか?助詞?敬語?私の生徒さんのお一人がこんな話をしてくれました。
「日本語学習者最大の敵は『見えない言葉』です。
見えない言葉?😅なんのこっちゃい?
今日のお題は生徒さんご自身が持ってきてくれました。日本のSNSなんかもよく見ている方で、今日はYoutube で見つけた動画を一緒に見ていて、とある場面で画像を止めました。「これ、すごい日本語でしょ?途方に暮れましたよ」と遠い目の生徒さん。
そこに写っていたのは「お昼ごはんは おばあちゃんです」というメモでした。その生徒さんの母語の感覚でこの文章を読むと「一般的に言われるお昼ごはんという概念のものは祖母である」というすごい日本語になるそうです。「でもそうじゃないのはわかってるから『お昼ごはんにおばあちゃんを食べる』でもないし。。。」
そもそもこのことばは、どうもお母さんから息子さんへのメモ書きだったようです。「お昼ごはん(を作るの)はおばあちゃんです。」このカッコの部分が言わなくてもわかる部分として省かれています。
生徒さんがため息まじりに「文法が難しいのは大丈夫なんですよ、勉強すればいいから。文字が難しいのも勉強すればできます。でも書いてないものを読むのは本当に難しいんです」あーなるほど。私からすると尊敬語や謙譲語、助詞に目が行きがちですが、こういう難しさもあるのかと思いました。