めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その246〉よもやま話:思いもしなかったコロナ渦の日本

私のレッスンを受けている生徒さんのうち、日本に住んでいる生徒さんは現在のところ3割くらいです。

先日は母の日でしたが、コロナ渦で母国のご家族とも会えないと嘆いている方がいました。レッスンをしていると、いろんな国のコロナ対策や事情が見えてきます。

またコロナ渦で思いもしなかった日本の姿が見えてきたという意見もありました。

(あくまでも率直な生徒さんとの会話の抜粋です。日本批判というわけではありません)

一番多かったのは、オンライン化の遅れでした。母国では在宅勤務が一気に進んだのに、どんなに説明しても自分の日本の職場では「とりあえず出社してください」で終わってしまったという方がいました。「とりあえずって、ビール以外にも使うんですね😅」という話をしました。

また感染発生地域に関する情報が一元化されていないなど、(お住まいの地域によるかもしれませんが)アプリで簡単に正確な情報が確認ができないことにびっくりしたという方もいました。若い方からするとテレビやインターネットでいちいち検索して情報を集めるのもちょっと古いと感じたそうです。

もう一つはワクチン接種の遅さでした。「まさか母国の宅配便より遅いとは思わなかった(笑)」この生徒さんの母国では郵便などの配送事情がとても悪いそうで「宅配便みたい」というと、どうやら日本語の「蕎麦屋の出前」みたいな意味があるようです。

中には母国のご家族がとても心配し、日本へなんとか一人分郵送できないかと、あちこちに掛け合ったという方もいました(ご本人がお断りして、ご家族も断念したそうです)。ですが「まさかこんなに遅くなるなんて夢にも思わなかった、やっぱりおばあちゃんのアイデア通り、郵送したほうがよかったかも」と話していました。

家族と離れ、先が見えない中での外国生活。きんぎょにはわからないような気苦労があろうかと思います。