めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その211〉小さな成長 (italki)

この数日、コンスタントにアクセス数がいつもより伸びてるな、あれれ?と思ったら、どうも以前に書いた「italki の先生になるため系」のページを見てくださる方がいらっしゃったようです。ありがとうございます。

日本語教育能力検定試験の結果が出て、次の進路に進む方々でしょうか?それとも趣味と実益を兼ねて、先生になることをお考えでしょうか?想像するしかありませんが、何か夢や希望か、たまたまだったのかは分かりませんが、このページの記事が誰かのお役に立てれば嬉しいです。

 さてさて、つい先日のレッスンで自分が意識せずに言って「あ!」と思ったことがありました。それは生徒さんからの質問に対して言った「今ちゃんと説明できないから、次のレッスンで必ず説明するよ」という一言でした。自分の小さな成長を感じた瞬間でした。

本当はその場で生徒さんの疑問に全部答えられたらいいのですが、残念ながらできません。私の場合は2ヶ国語でレッスンをしていることが多いので、けっこうややこしい質問も出てきます。超初級の生徒さんが中級くらいの質問をすることもあります。

その日のレッスンでは、生徒さんが「〇〇と〇〇の違い」を質問しました。似たような2つの言葉の使い方の違いです。この中で一つ、私にもいまいちはっきりしない言葉がありました。その場でネットで調べたけど、それもあまり要領を得ません。

その時、私の口から「今ちゃんと説明できないから、次のレッスンで必ず説明するよ」という言葉が出てきました。自分でもびっくりしました。私はもともと、自分を取り繕うような言い方をすることが多くて、それが自分でもキライでした。自分を悪く見られたくない、知らないと思われたくない、何でも知っているようには見られなくていいけど、馬鹿にされるのはいやだ、というような気持ちから抜けられず、生徒さんにもつい「あ、そ、そうだね、それで正しいよ。。。た、たぶんね」みたいな返事をしてしまうことがしばしばありました。わからない、知らないと言えない・・・自分のプライドに勝てませんでした。

この生徒さんはここしばらく継続してレッスンを予約してくださって、なおかつこの日はいくつかレッスンをまとめ予約をしてくれました。italki のレッスンは1レッスンごとの契約ですので、次回があるかどうかはわかりません。ですので、明確に継続の意志を表してくれるのは、私にとっては嬉しいことであると同時に生徒さんのレッスンの計画を立てることができるすばらしいチャンスです。

次回があるという心の余裕と、レッスンの回数や勉強をして、経験や知識が少しついたことが功を成したのか、とにかく「できない、知らない」自分に卑屈にならず、ごく普通に返事ができた!

レッスンが終わり、skype を切ったあと、嬉しくてちょっと放心状態でした。人間、年をとっても変わることができる(笑)、と喜んだ一日でした。