めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その202〉「まるごと」を使ったレッスン⑤ 中級2 (B1)

 今日も大根、生姜、蜂蜜を漬けたシロップをなめながら、ぼちぼち仕事をしています、きんぎょです。開店休業一歩手前ですが、仕方ありません。

 

 今日はひさびさに「まるごと」を使ったレッスンについて書きます。

「まるごと」は入門〜中級(B1)までのテキストがあります。今日は最上級の「中級2(B1)」について書こうと思います。

 

  初中級以上は「りかい」と「かつどう」のように別れておらず、1レベルに1冊です。中身は日本人のわたしが見てもおもしろいと感じる内容です。いかにもテキスト用に作ったという感じはあまりしません。ステレオタイプな内容に凝り固まらず、今の日本を幅広く切り取っています。

この中級も「まるごと」のサイトで音声を聞きながら独学が可能ですが、音声だけでもかなりのボリュームがあり、大変だとおもいます。

私の「まるごと」を使ってる生徒さんの半分くらいは、独学で「まるごと」をやっていたけど、伴走者を探してitalki にやってきたという方です。一緒に勉強したら生徒さんが「この本、こんなにおもしろかったんだ。。。」といったことがあります。

 

 なぜ私が「まるごと」愛用か、その秘密(?)の一つをバラします。それは、、、テキストの最初の方に、指導者向けのアドバイスや時間配分、評価についてなど、ニセモノ先生(わたし)が喉から手が出るほどほしい「先生の虎の巻」が掲載されているんです!私の場合はこの時間配分に完全に合わせるわけではありませんが、これは本当に参考になります。

 中級2のテキストはB1レベル相当となっています。私はJLPTのN2〜N1合格者(もしくはN2が合格圏内の人)を対象に使っています。JLPTは一休みして会話に集中したいとか、日本人とガッツリ話ができるようになりたいという生徒さんの場合が多いので「まるごと」を使いながら会話にかなり力をいれます。ですので文法は基本的に予習で目を通しておいてもらいます。

 具体的なレッスンは次の通りです。

まず、中級2は9つの単元(topic)に分かれています。その中でさらに準備part1から5までの項目があります(1単元あたり6項目)。

私の場合はだいたい1回60分のレッスンなら、見開き1ページを基準にしています。(中級2の場合)。ですので標準的なペースよりもかなり遅いです。

 まず「準備」は、掲載されている写真や文章をもとにしてたくさん会話をします。生徒さんの目的に合わせて、くだけた表現や丁寧な表現を足します。この時に語感やジェスチャーなどについても話します。また、同じ内容で生徒さんの国ではどうか?など、会話の量を増やします。

 Part1 からPart 5 は、テキストに沿って進めます。レッスンの前に、巻末にあるcan-do (学習記録シート)を確認しておき、1回のレッスンのゴールを設定します。各Partが終われば、can-do (学習記録シート)を口頭で確認します。記入は生徒さんの任意です。

 ひさびさのブログ更新で、頑張って書いてみました。ご参考になれば幸いです。寝込んだきんぎょにあたたかいコメントをくださった皆様、スターを押してくださった皆様、ブログを訪問してくださったみなさま、ありがとうございました!励まされました 😀