めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その172〉「まるごと」を使ったレッスン① (italki)

 最近、テキストを使うレッスンが増えたきんぎょです。これまでにちょこちょこと書いてきたこととかぶってしまう内容が多々ありますが、(ここ大事です!)私がどうやって「まるごと」を使ってレッスンしているかを書きたいと思います。

 先日、このブログを振り返った時に「ああ、あの頃の私はこんふうにやってたんだ」「おお、変化したな~!」と思うことがたくさんありました。あの頃はツラいと感じていたことが、いまでは平気になっていることもありました。ブログに書いといてよかったな~としみじみ思ったのがきっかけです。

 また、私がこの仕事を始めた頃、日本語学校やグループで行う日本語教室以外の、特に italki のような「一個人と1回ごとの契約」のレッスンで、どのように日本語を教えているかという情報があまりなくて困りました。この情報がだれかの参考に(反面教師でもOKです)になればという思いもあり、何回かに分けて書いていけたらと思います。

 

 私の場合は主に入門~初級(中級に届かない程度)までの方にテキストを使うことが多いです。中級前後の人は、テーマを決めて話をしたり、フリートークをする場合が多いです。私は tutor (プロの先生ではない)というのもあり、基本的に会話をしたい生徒さんが多いです。

  テキストを使用する場合、生徒さんからほんの指定がなければ、こちらから「まるごと」を使う提案をします。生徒さんから指定がある場合はそれを使いますが、使い方がよくわからないものもあるので、できればまるごとを使用してもらえると嬉しい、というのが本音です。とくに生徒さんの国オリジナルのテキストは、その国の習慣や言語を基本に作成しているので、その国の習慣や言語を知らない日本語母語話者と一緒に使うには不向きなことがよくあります。

 まるごとをどうやって使うか?これは生徒さんによっても違います。italki では30分、45分、60分、90分の設定ができます。レッスン時間の設定や回数は生徒さんによって違います。こちらから指定はできません。ですので、30分でほぼ毎日予約してくださる方の場合、ほんとうに細切れで、少しずつ進めます。

  私の場合は、まるごとを隅から隅までは使いません。場合によっては一部は飛ばして、後日に回します。例えば、「お母さん」と「はは(母)」の使い分けは、結構早い段階ででてきます。ですが、生徒さんが中学生以下だったり、日本語以外の言語を使っての説明が難しい場合は、よく使う「お母さん」を優先して、「はは(母)」は後で勉強するようにします。練習しない場合は、こんな言い方もあるけどまた今度しようね、と伝えます。

 あと、文字ですが、賛否両論あることは承知していますが、これも初心者の方の場合は後回しです。私のオンラインレッスンを受ける人のほとんどは「日本語を話せるようになりたい!(書くのは、、、出来たら、でいいかな~ ^^;)」という人です(私が教えているのは日本語学校など正規の学校ではなく、italki という語学学習プラットフォームで、tutor という、会話の相手をすることが主な仕事です)。まずは簡単な会話を覚えて「できた!」「通じた!」という経験をしてもらいます。全くの初心者の生徒さんに最初から文字をがっつり教えると、たいていレッスンそのものが続きません。(これが続くと私は食いっぱぐれてしまうので、非常に考慮すべき点です。)少し会話ができるようになったら、レッスン中に使う文字をアルファベットからひらがなに変えていきます。

 

ではまた続きは後日。

読んでくださり、ありがとうございます!