最近日本語の勉強を始めた生徒さんのレッスンをしています。
ほんとに初めて日本語を勉強するので、テキストを使って、と思ったのですが。
生徒さんからのリクエストは、テキストなしでカジュアルな日常会話から勉強したい、ということでした。
こういう生徒さんは時々いるので、きんぎょは自作のスライドシートを使ってレッスンします。結局スライドシートは使うのですが、ある程度の方向性や一回で勉強する範囲を大まかに決めるためにも、何か目で見る資料はあったほうが良いという気がします。
さてさて、本題。
この生徒さんのitalki のデータを見ると、英語が一番流暢な言語となっていました。ところが日本語を話してもらうと、いわゆる「英語なまり」がナイ。ナイナイナイ。
大人の外国語学習では、母語の干渉というのは多かれ少なかれ出てきます。英語話者の場合、分かりやすい例としては英語の強弱の付け方がそのまま出てしまうことでしょう。(例「わたしは」が、「わたーしは」になる)
アルファベットで日本語を書いて、それを読んだら既に日本語っぽい。
あまりに不思議なので、レッスンの終わりにちょっとそんな話しをしたら、生徒さんがニヤリ。
この生徒さん、ご出身は南アフリカで、英語が公用語だそうですが、それとは別に地域や出身ごとにいろいろな言語があるんだそうです。だから普段の家族や友達との会話は英語が混じった現地の言葉なんだそうです。この生徒さんによると、アフリカ系の言語は日本語と音の面で親近性が高い場合があると聞いたことがある、とのことで、もしかしたらその影響かもしれないね、と。
ちなみにカジュアルな日本語って、どんなことするのか?
どんな状況で日本語を話しているのか、お仕事や環境、どんな日本語を話したいのかを聞いてから決めます。
今日はこの生徒さんと「好き」の使い方を勉強しました。生徒さんから予め一番シンプルな言い方をまず教えるようリクエストがでているので、
・「いちご 好き?」→返事「好き」
「大好き」
「じゃありんごは?」
「まあまあ」
・「コーヒーは好きですか?」→「好きです」
「大好きです」
「緑茶はどうですか?」
「まあまあです」
みたいなかんじでやってます。