めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その463〉「古来」の使い方〜感覚の違い

最近「認識が異なる言葉」で爆笑する機会がありました。

生徒さんのレベルが上がると、難しい言葉を使用することが増えます。

中級から伸びる生徒さんは、自主学習や好奇心が旺盛です。そのかわり想像もしなかったような質問や言葉が出てくることがあります。

今回、話題を提供してくれた言葉は「古来」。

皆様、「古来」っていつからだと思いますか?

このレッスンでは、ビデオチャットをしながら生徒さんが書いた文章をオンラインで添削していました。

生徒さんの文章の中に「古来」という言葉がでてきたんですが、なんだかしっくりこない。もう少し文章を読んで気が付きました。生徒さんが指す「古来」は150年〜200年くらい前だったんです。

きんぎょ的には平安時代とか鎌倉時代とか、、、1000年くらい前かな😂

生徒さんが呆然としてました。「私の国、1000年前にはなかったし」あ、なるほど。

 

150年〜200年って、うちの曾祖母さんが生まれた頃じゃん。著名人なら夏目漱石とか。ぜんぜん古来ちゃうやん。と正直、きんぎょは思いました。

そこから話しをしていてわかったのですが、生徒さん的には400年前は超超大昔(歴史上の外国の世界)、200年前は超大昔(教科書に載ってる自分の国が成長した時代)、50年前が昔、みたいな感じだったそうです。

生徒さんの文化的には「古来」がぴったりなんだそうですが、きんぎょ的にはしっくりこない、、、生徒さんの国の感覚で日本語をしゃべったら、生徒さんの方が正しい。ちょっと混乱しますが、面白い経験でした。