めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その323〉2021年度第2回JLPT試験まであと1ヶ月

次回12月のJLPTを受験予定の生徒さんの悲壮感(?)がヒートアップしております。もう1ヶ月ですね。中にはすでにN1合格したけど、レベル確認のために毎回受検するというツワモノもいます。すげえ・・・。

きんぎょはJLPTの試験コースはやっていません。ですが、分からないところを一緒に解いたりすることはあります。N1になると「なんじゃこりゃ😂」という問題がけっこうあります。

とある生徒さんは、試験が近づくと60分レッスンのうち30分は会話、30分は問題を一緒に解きます。ご自身が間違えて、回答を見てもよく分からなかったものを一緒に解くのですが、何が面白いって、この生徒さんはきんぎょによく分かる解説を期待しているのではないのです。では何を期待しているのか?

「日本語母語話者はどんな反応をしながらこの問題を解くのか」それが知りたいのです。

30分で解くのは1~2問くらいで、読解の問題が多いです。まず私が問題を解いて、答えを確認します。それから生徒さんが間違えた答えと、正解では何が違うのかを見ます。きんぎょが「あー、これは絶対ないよ」とか「これは確かに紛らわしいね、でもそれだとやっぱり変な感じがする。」といったコメントをします。日本語母語話者が間違ってる例文を聞いたらどんな感じがするのか、これがこの生徒さんが一番知りたいことなんだそうです。それからその問題についてあれこれ話します。ですのでまあまあ時間がかかります。

それから、きんぎょならこの言葉はどんなシチュエーションで使うの?ということを話します。N1の問題レベルになると日常会話ではなかなか使わない言葉が多いです。具体的な例を出すこともありますし、「あのドラマのここで、この人が使ってたよ」といった話をすることもあります。

そういえば、前回N1に合格した生徒さんが「N1に合格したら、夏目漱石の本が読めるようになった」と言ってました。正確にはもうすでに読んでいたのですが、面白く感じるようになったとのことでした。その生徒さんの最近のオススメは漱石の「こころ」です。

「きんぎょ、『だからここでもただ先生と書くだけで、本名は打ち明けない』ですよ。『打ち明けない』。もうここだけで何か大きな秘密が隠れてるって感じじゃないですか?!ドキドキするでしょ?!」

・・・次回までに必ずきんぎょも読んでおきます😂 青空文庫で検索、検索(笑)