めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その430〉自動的には役立たない〜学習と実践

レッスン中にはいろんな話しをします。時々愚痴を聞くこともあります。

 

とある生徒さんとのレッスンでこんな話しがありました。

日本語を勉強しても、別に役に立たないし。やる気でないよ〜。

生徒さん全員が積極的な理由で日本語を勉強しているわけではありません。親に命じられて、学校の授業のフォローでいやいや、なんて場合もあります。その上もともと語学が好きじゃないときたらもはや二重苦、三重苦です。

アニメ好き、サブカル大好き、シティポップ命タイプの生徒さんは、きんぎょ的には結構助かります。学習したことを生かして好きな分野をさらによく知りたい、という循環がすでに出来上がっているからです。

実は語学学習は多大な時間と労力がかかる割に、ある程度の条件がそろわないと見返りがあまりない、ちょっとコスパが悪い分野では無いかと思います。日本に住んでいるわけでもなければ、日本語をかじったからといって、いきなり実生活で役立つわけじゃないですよね、たしかに。

きんぎょは英語以外の言語を勉強した時それを感じました。

この生徒さんが、日本語を学習しても何かで評価されることがない、でも趣味というにはちょっと苦痛や犠牲が大きいと感じるのは理解できます。

こういう生徒さんの場合、何か趣味があればそれと日本語をからめた学習を少し取り入れる場合があります。

45分のテキスト「まるごと」を使用したレッスンを予約する、釣りが趣味の生徒さんがいます。若い方で、日本語学習の理由は「親からの命令」。やる気あんまりなし。そ、そうか・・・。

ご趣味の釣りについて聞くと、日本とは随分違っていて、国土が広いので乗り合い(?)セスナ機なんかに乗って行くんだそうです。どんな釣りやねーん。(どうもセスナ機に乗るのは長距離のちょっと高級バスに乗るくらいの感覚らしいです、生徒さん的には。)

御本人の許可を得て、時々開始から10分位を釣りに関する内容を勉強にあてることにしました。単語や動詞、Youtube の動画を利用して行います。

ちょっと日本語ができるようになってからは、釣り系Youtuber にコメントを残したり、DMを送ってみたりしているそうです。

とにかく語学学習には学習と実践が必要です。実践(アウトプット)の先をいくつか用意するとモチベーションが保てる場合もあります。