めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その178〉「褒める」こと~リピ確保考察 (italki)

 オンラインの先生も、しばらく続けるとそれなりに格好がついてきました。全く経験のない先生ですが、italki の場合は「勉強したい生徒さんが、一緒に勉強したい先生を選ぶ」という方式なので、自然と私と相性の良い生徒さんが残ります。そしてだんだん時分のスタイルが形作られてきたなあと思います。真似する人がいないので、自然と自分のやりやすい形ができてしまいます。

 私のスタイルとは?そんな大げさなものではないのですが、いくつか気をつけていることがあります。そのうちのひとつが「褒めること」です。特に初心者の生徒さんの場合、ひとつ注意するために5個くらい褒めます。もう褒めるところを探し回ってます、私(笑)理由は「できる!」という気持ちを体験してもらうためです。

 賛否両論あるみたいですが、私自身がitalki でレッスンをする中で、褒めてくれる先生が大好きなので同じようにしています。褒めてくれる先生は大体ポジティブな方が多いので、言語の学習だけでなく「この先生と話したい!」という気持ちを起こさせます。

 正直に言うと私にとっては、通常レッスンなら文法指導能力よりも、明るさやポジティブさの方が大事です。私がitalki のレッスンを受ける時は、普段の会話のレッスンは明るいポジティブな tutor の先生、何か専門的なことを教えてほしいときだけプロの先生を利用しています。

 出来ていないことを出来ている!というとウソになるので、それは絶対にしません。ですが、小さいことでも良いところはどんどん褒めます。たくさん褒めたら、こちらも褒めるのが上手になります。

 オンラインレッスンはクラスメートがいませんから、雑談したり励まし合う人がいない場合が多いです。ですから生徒さんのやる気の維持を手伝うのも先生の大事な仕事だと思います。

 生徒さんを褒める、で忘れられない生徒さんが二人います。一人は日本語が大変上手なアジア在住の生徒さんでした。よく勉強していることが伝わる、とても文学的な日本語を話す方でした。それがあまりにすごかったので率直に伝えたら、その生徒さんが顔を真っ赤にしてしまいました。ど、ど、ど、どうしましたか?!というと「こんなに褒められたのは小さい頃以来です。勉強してよかった」と、とっても嬉しそうに笑っていました。かなり長い間レッスンを続けてくださって、私の方が勉強させてもらった生徒さんでした。

 もうひとりは、現在もレッスンを続けてくださっている方ですが、こちらは。。。褒めたのではなく、結果として褒めた?ことになった生徒さんです。

長くレッスンを続けると、生徒さんのご家族ともスクリーン越しに仲良くなることがよくあります。中には家族みんなを呼んで紹介してくれる人もいます。この生徒さんもご家族を紹介してくれたのですが、私、この生徒さんの奥様を娘さんと間違えたのデス。。。みんな目が点でしたよ。。。私だけが気がついてない。。。シーンとした後、奥様が「いやー!今日は良い日だわーーー❤」と大爆笑!結果として、ご家族が日本語レッスンを今までよりも好意的に見てくださるようになったとのことでした。褒めた、とはちょっと違いますか (^o^;)  逆に間違ってたら大変だったのかな(汗)

 日本語は、学ばないと人生の一大事になる!という言語ではありません。世界の言語の中ではどちらかというとマイナーな部類に入ります。話者数でいえば決して少なくないですが、地域でみるとかなり限定的で、英語やスペイン語、中国語とはちょっと状況が異なります。ですので「勉強したい!」という学習者の心をおこしてあげないとモチベーションはすぐに下がります。

 褒めることは、お金や特別な技術や知識のいらないリピーター確保のマストアイテムです。たまに私もセンセイとしてほめられたーーーーい❤と思いますが、これはちょっとかないそうにありません (~_~;)

ね、眠いので、これで失礼いたします

では皆様、今週もどうぞお体に気をつけて!