めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その174〉まるごとを使ったレッスン② (italki)

 テキスト「まるごと」を使ったレッスンですが、オンラインと対面ではかなり勝手が違います。直接会うことがほぼないので、音声や文字で全ての連絡事項を解決しないといけません。「そんなんあたりまえじゃーん?」と思うでしょうか?いえいえ、直接会えないから起きる面倒なこともたくさんあります。その一つがテキストの購入です。

 テキストの購入は必須ではありません。生徒さんによっては買わない人ももちろんいます。私の場合はそれでもOKです。基本が会話を中心としたレッスンなので、テキストは無いけど、文法もちょっとかじりながら勉強したい人の場合は、私がまるごとのテキストに沿ってレッスンを進めて、生徒さんはテキストなしで、私の音声と入力する文字だけでする場合もあります。そのあたりは臨機応変です。

 テキストを生徒さんが購入する場合はどうするか?対面式なら、先生が購入しておいて、それを生徒さんに買ってもらうことができます。でもオンラインの場合はそれができません。ですので生徒さんに自分で用意してもらいます。ネットで買う人、本屋さんで注文する人などいろいろいます。買うにしても、指定しても全く違うのを購入したり、中古で探したら版が古かったとか、色んなことがおきます。少々の事件事故は毎日のことです。

 テキスト「まるごと」を生徒さんが購入するときに絶対注意しないといけないのは「本の買い間違い」です。正直に言うと、最初私は買い間違いました(笑)!

なぜ買い間違いが起きたか?それは目印となる本の色と、レベルの書き方がわかりにくいことが一因かと思います。(私の生徒さんも買い間違いました (/_;))

特にわかりにくいのがA2に相当するレベルの本です。このレベルに該当する本は合計4冊あります。A2の初級1(初級者向け)の「りかい」と「かつどう」、A2の初級2(初中級向け)の「りかい」と「かつどう」です。どれも微妙に黄色い本なんです(笑)

レベルチェックをして「この本だよ~」と説明をするんですが、生徒さん的には「まるごとの黄色いやつ」くらいにしか覚えてないんですよね。しかも初心者~初級の生徒さんはこの「初級」という文字が読めないことが多いです。 だから「あ、A2向けの黄色いまるごと、これだ!」という判断で購入します。そしたら1レベル分違うことになってしまうんです。。。ですので、購入や準備をお願いする時は、ネットサイトのリンクを送ったり、予め口頭で説明をしておきます。

 

 テキストは1つのレベルにつき「りかい」という文法説明や例文の載った本と「かつどう」という習ったことを使って練習するための本の2冊がセットになります。ただ、本当に初心者の生徒さんの場合は「りかい」だけで十分かと思います。簡単な会話ができるレベルになったら「かつどう」を利用したらいいかと思います。

 また、間接法でのレッスンなら、「かつどう」を利用して、生徒さんの母語で日本の生活習慣や文化について話すこともできます。これは生徒さんによっては好き不好きがありますが、将来的に日本に来る予定のある生徒さんの場合は時々取りれます。特に仕事で日本に来る人は、失敗や恥をかきながら成長する、、、わけにはいかない!!という方が多いです。ですのでこういった時間をとると喜ばれます。