めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その205〉「まるごと」を使ったレッスン⑥中級2 (B1)その2

 「まるごと」シリーズです。今回は前回〈その202〉で書きました「まるごと中級2(B1)」の続きです。(ちょ様コメントありがとうございました!)

 

mischabt.hatenablog.com

  

 「まるごと」は、ホームページで無料でスクリプトの音声を聞くことができます。ですので、私の生徒さんの中には「まるごと」を使って独学していたという生徒さんが意外と多いです。その他にも無料で使えるサービスがいくつかあるので、「まるごと」を使っている方は、先生・生徒を問わず、ぜひ一度ホームページを確認されることをオススメします。

 さてさて。実際のレッスンですが、私は基本的に生徒さんの要望にそって行います。

 一番スタンダードなのは「60分のレッスンで、学習範囲のスクリプトのリスニングは宿題」というものです。人によっては問題まで全部問いてくる人もいます。また、ゆっくり進めたいし宿題はイヤという方はその様に進めます。時間も毎回30分を希望という人もいるので、本当に生徒さんによってマチマチです。

 スクリプトのリスニングを宿題にする理由は、中級になるとリスニングの分量がとても多いからです。レッスン中に聞くと、それだけでレッスンが終わってしまいます。ですので基本的に事前に聞いてもらって、内容を把握した状態でレッスンを始めます。

 私のレッスンで「まるごと中級2」を希望する生徒さんには共通点があります。それは「JLPTからしばらく距離をおきたい」「大人らしい自然な会話をしたい」という要望と「継続的に学習する明確な意思がある」の3つです。

 私のレッスンの場合、このクラスは主にN2合格圏内(実際には合格してなくてもOK)の人がほとんどです。N1を目指す必要は感じないか、ちょっとJLPTに疲れた、でもテキストベースで会話のレベルアップをしたいという感じです。このレベルまで来たら、日常会話はもちろん問題ありませんし、読み書きもほぼ問題有りません。それでもテキストを使ってレベルアップしたい、という方たちなので、正直にいうと生徒さんのやる気の無さやフォーカスのブレで困ることはまずありません。準備さえ入念にしておけば、こちらとしてもとてもやりがいのあるレッスンです。

 基本的にテキストに沿って進めますが、内容にかなり会話のエッセンスや関連トピックを入れてガンガン意見を話してもらいます。また、応用編を割り込ませたりします。あくまで話す材料としてテキストを使います。ですので、生徒さん曰く、私のレッスンのあとはかなり疲れを感じるそうです。良いのか悪いのか分かりませんが。。。