めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その590〉中・上級にオススメ! 新完全マスターを使ったレッスン

中級以上、特に上級の生徒さんは、数こそ少ないんですが、レッスン時間帯や相性が良いと長ーく続けてくれるので優良な顧客となってくれる可能性大です。

中級以上で継続したい方の人数は決して多くありません。会話だけのレッスンなんかは別ですが、勉強したいタイプの生徒さんは、要望を聞いてから、こちらからできることを提案します。

その中で、上級者向けに安定的な人気があるのが『新完全マスター』シリーズを使ったレッスンです。

 

きんぎょ、このシリーズ好きなんです。特に装丁が(内容はもちろんですよ!)。日本語のテキストといえば、桜、富士山、着物など『ザ・ニッポン』なんですが、見てください、このシブさ!この色合い!本気で勉強したい人のこと以外考えていないであろう、この余分なもののなさ!真中の模様は日本の伝統的な文様なので、見る人がみれば、日本らしい柄ってわかるのも◎ですね。

日本語のテキストって、外へ持ち出すとちょっとハズカシイのもあるんですよね・・・(^_^;) でもこのシリーズはそれがないのGOODです。

あと、中の用紙が真っ白じゃないんですよね。カラーじゃなくて、白黒の印刷なんで、あのフルカラー印刷のツルツルの紙じゃないんです。だから目が疲れにくいんです、きんぎょには。これを使って勉強する生徒さんの年齢層もきんぎょに近いんですが、同じこと言ってました😂

レベルとしては、N2以上、N3が限界かな。きんぎょの場合はテキストの準備もあるので、N2以上しかやってません。単語や聴解は自分でやってもらったほうが良いと思います、もしくは宿題的な扱いとか。総仕上げとしての読解がサイコーです。N2以上を考える生徒さんは基礎的な文法はできているので、日本語ネイティブの先生と一緒にやるメリットが非常に大きいです。

ちなみにオンラインレッスンの場合、N4、N5を日本語だけでやるのは結構大変です。先生がある程度生徒さんと理解し合える言語で説明できるほうが効率的で良いかと思います。オンラインレッスンは始めやすいけど辞めやすいので、先生が十分に自分の疑問に答えてくれていないと感じると、マイナスの評価ばかりたまっていきます。

レッスン内容はシンプルです。次のレッスンの範囲の意味調べや音読が宿題(音読以外の宿題のチェックはなし)。当日のレッスンは準備ができた状態で始めます。宿題として予習しておいてくれると、けっこう質問がでてきます。この質問に答えているだけでもけっこう時間が過ぎていきます。

読解の例文には、著名な作家のエッセイなどから引用がされています。きんぎょが読んでもおもしろいんです。

JLPTのためではなく、日本語のレベルの維持のための勉強にも向いてます。そういう生徒さんには、問題に出てこない問題を加えたり、読解問題が終わったら、エッセイの内容について話し合ったり、作家さんについて学んだりします。

とにかく上級者向けにコスパよし!です。