めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その188〉オンライン会話レッスンのトピック (italki)

 会話中心のレッスンをしているチューターの皆さん、どんなふうにレッスンをしていらっしゃいますか?毎回のトピック、どうやって選んでますか?

今日は私が会話中心のレッスンをする時(テキスト等を使わない場合)の進め方について話したいと思います。

 一番多いのは私がトピックを決めておいて、それについて話を膨らませていく方式です。生徒さんも毎回自分でトピックを決めるのは大変なようで、これを希望する人は多いです。例えば中国人の生徒さんなら「今日は『独身節』ですね!何か買いましたか?」のように、時事ネタなどからよく選びます。

 次に多いのは、生徒さんの好きな事や興味のあることの話しを膨らませていく方式です。例えば、生徒さんが話す日本語のなかには、たまに私の知らない日本語があります。それは特定の業界でしか使わない言葉であることが多く、生徒さんの興味や知識のある分野の言葉です。

 先日のレッスンである生徒さんが、最初のあいさつで「アサマズメまで遊んでたから、レッスンに間に合わないかとおもいました〜!!」と言いました。あ、あさまずめ?何かの豆???と思ったらこれは釣り用語で「日の出の頃」という意味だそうですね!何十年も生きてて初めて知りました。逆に生徒さんは、この言葉が一般の日本人には未知なる言葉だとはしらなかったそうでびっくりしてました(笑)。よしきた!ここから話をふくらませるぞ!私はこういうことばがでてくると嬉しいです。生徒さんにどこで習ったのか?いつ使うのか?など5W1H 別に話してもらいます。私の知らないことなので、こちらも興味がわきます。

 私のレッスンでは、日本にことについて話すというよりも生徒さんの好きな事や生徒さんの国のことについて話してもらうことがわりと多いです。なぜなら日本語を学びたいからといって、日本の文化に興味があるとは限らず、興味があまりないことは話が進まないからです。(これはよく意外だ!と言われます。)ですから、日本のアニメやアイドルが好きならそれについて話すのはいいですが、興味がないのに歌舞伎や相撲について話をしてもらうのは生徒さんにも私にも難しいことです。テキストを使ったレッスンなら、写真を見ながら「紅葉に興味はありません、なぜなら〜」というふうにすすめてもいいのですが、会話中心のレッスンは、楽しい話をしたい人が多いので、盛り上がりにくい話はこちらからは選びません。

 私が「日本語を教えている」というとよく「きんぎょは生け花とか歌舞伎に詳しいんでしょ?」といわれます。知ってるに越したことはないですが、オンラインの先生の場合こういうトピックを扱うことは少ないと思います。JICAの海外協力隊で日本語を教えていた方にお聞きしたら、海外で対面で日本語を教える場合はこういった「日本らしい文化」に関する知識や経験は必須事項だとおっしゃってました。このあたりが対面とオンラインの違いを感じるところです。