めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その186〉方言 (italki)

「きんぎょ、その日本語変じゃない??」あ、やっちゃった!(^o^;)

 

 ふだんのitalki のレッスンでは標準語で話すようにしていますが、たまにポロッと方言がでます。この日は、生徒さんから質問があった言葉の使用例を演じて(一人コントみたいなやつです)いたら、自然にしすぎてやってしまいました。決して方言が悪いという意味ではありません。今回の生徒さんのご指摘は正解で、これは私の町の方言ですが、標準語でいえば文法的に間違っている言い方なので、生徒さんは違和感を感じたのでした。

 じつはこの方言、私の町の人はこれが文法的に間違っているということをほぼ誰も知りません。私もNAFLを勉強するまで知りませんでした。まあ、NAFLの方言の本に例で掲載されるくらい著名(?)なのかもしれませんが、このページを読んだ時、私は衝撃でひっくり返りそうでした。

 JLPTのような試験や、日本語学校に通う生徒さんの場合は特に注意して標準語で話すようにしています。ですがたまに方言を含めた話し方を教えてほしいという方がいますし、ごく少数でしたがそういうレッスンをしたことがあります。

 大阪弁のように有名な方言ならまだしも、普通の外国人が方言を知りたがるの?と思うでしょうか。ちなみに私のレッスンの場合、予約をしていたのは日本で介護、医療、保育(ベビーシッターを含む)などに携わる外国人の方々でした。

 すでに日本語が上手に話せる人が多かったので、必要ないのでは?と不思議におもっていたら、患者さんや職場の方との会話がうまくいかないので、方言を含めた話し方をして欲しいということでした。ですので中には方言やなまりの近いであろう、近県にお住まいの生徒さんが、私の所在地を見て予約していたこともありました。医療や介護の言語指導というと専門用語を想像しがちですが、専門用語は言葉が固定しているので、一度覚えればそれ以後変わりませんが、方言は日々新しい知らない言葉が無限に飛び出してくるのでなかなか大変だそうです。

  オンラインのレッスンをしていて気がつくのは「ニッチな需要」を掴むことの大切さです。対面レッスンでは値段が高すぎるし、グループレッスンでは質問できない、なのでitalki のようなサイトでフリーレッスン(フリートーク)を安価でやっている先生のレッスンを利用して日々の疑問や課題を解決する生徒さんは意外と多いです。話を聞くと「え?こんなことにお金を払ってレッスンしようと思うんだ!」という、新しいヒントをもらえます。