めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その185〉同音異句? (italki)

「え?そんな意味なの?」

レッスン中に生徒さんがびっくりすることがあります。それは「同じ言葉(のはず)なのに日本語と私の母国語で何やら意味が違う?!」ことです。これはレッスンをしているとわりとよくおきますが、そのたびに新鮮な驚きを与えてくれます。

 

今回はJLPT試験の問題を一緒に解いているときに起きました。問題の例文の中にあった「癒やされる」ということばでした。生徒さんはわからない所を説明するのにこの文中の「癒やされる」ということばを使ってるんですが、、、ん?なんかおかしい。私の理解と生徒さんの理解が明らかに違う。でも完全に違う訳じゃない。。。

 分かりました!生徒さんの「癒やされる」は病気平癒の意味で、私のは疲れやストレスから開放されることでした。わたしのは、温泉に行って「幸せ〜❤癒やされる〜❤」ってやつですね。

 ちなみに google translate だと、「癒やす」は英語で「heal」とでてきます。日本語で言う「癒やされる〜❤」とは意味合いが違うそうです。生徒さんは例文を「奇跡的に病気が回復して」というふうに解釈したのですが、実際には「ストレスが解消されて」のような意味でした。

 生徒さんには使い方の例文をいくつかつくって説明しました。生徒さんの母語ではこのようば場合に「癒やす」に当たる言葉は使わないそうです。この日本語の「癒やされる〜❤」という使い方にびっくりしたそうで「これ、便利ですね(笑)使ってみよっ!」と言っていました。

自分の言いたい言葉を辞書で調べて外国語で話すと、意味やニュアンスが結構違うということはよくあります。

 

 JLPTの問題を一緒に問いていたらいろんな発見があります。(私のような新米センセイにとっては毎日が驚きで一杯で、おもしろいです (^^) )

例えば、今日は同じレベルでも生徒さんの母語によって、読みやすい文章と読みにくい文章があることに気がつきました。もちろん個人差がありますが、それぞれに読み方に特徴があることに気づきます。漢字を使う国の生徒さんはやはり格段に有利だと感じます。日本語と漢字を使う(使っていた)言語とがこれほど近いものだったとは知りませんでした。例文が少々読みきれてなくても、なんとなく趣旨を読み取れていることが多いです。