めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その125〉テキスト「まるごと」レッスン②実践(italki)

 

mischabt.hatenablog.com

 この続きです。

 

実際にどんなレッスンをしているか。

ここではまず、全くの初心者の生徒さんで

間接法の場合を例にします。

 

まず「まるごと」は「りかい」と「かつどう」

の2つの本があります。

りかい」は基本的な文法や練習文が載ってます。

かつどう」は習ったことを使う練習に用います。

 

1レベル2冊買うと3000円くらいします。

結構良いお値段になります。

「りかい」だけでもかまいません。

「かつどう」は少しレベルが上がってから

でもいいと思います。

この本でレッスンしたいなら次回までに用意を

お願いしますが、生徒さんにまかせます。

最初は生徒さんの手元に本がなくても

実施可能です。

何回か試して、気に入ったら買う、でも大丈夫。

 

初心者さんの場合は日本語の文字が読めない方がほとんどです

アルファベットが読める人たちは、私の声と

アルファベットの文章を頼りにレッスンします。

日本語の文字もアルファベットもわからない

場合は私の声だけがたよりになります。

 

文字の学習をどうするか、は大事な問題です。

私の場合は、学校ではないので、生徒さんの

要望に合わせます。

「文字は勉強したくない」という場合は

しません。

「もし文字に興味が出たら教えてね」と

伝えてます。

 

JLPT を検討している場合は、文字の勉強は

必須です。でも文字は苦手という人も。

その場合は無料の日本語学習アプリを紹介します。

 

アジアの生徒さんは、そもそも漢字になじみが

あったり、日本語の文字を多少なりとも知ってる

場合が多いのであまりおきません。

 

「まるごと入門A1」が終わる頃にはアルファ

ベットの補助文がかなり減ります。

これがプレッシャーになるのか(笑)たいての

生徒さんは途中からちょっとずつ文字の勉強を

始めます。

全く興味がない場合は、そのまま進めます。

 

基本的なレッスン

① 事前にその日の学習箇所を知らせておき、

予習がてら目を通しておくようお願いします。

(読めなかったとしても大丈夫)

 

②今日の学習箇所のテーマを説明します。

(間接法)

 

③例文を私が読み、次は交互に読みます。

その後、知らない単語の意味を確認します。

この時にその生徒さんの日本語を使う状況に

あわせて、もう少し例文を紹介します。

 

例えば「おくにはどちら?」という例文は

通じるけど、仕事の自己紹介向きではない、

同じ意味でこう言ってもいいよ、と紹介します。

 

④文法説明

「まるごと」の例文はかなり簡潔です。

(これが素晴らしい!)

私は簡単な説明をしてから、単語を入れ替えて

練習します。

例えば「〇〇は〇〇です」なら「マリアです」

「(これは)りんごです」のように練習します。

この時に、日本語では主語を言わない言い方を

よくすることも説明します。

 

アニメが好きな方には、好きなアニソンの歌詞

なんかを例文にすると、ウケがいいです。

このへんの引き出しはやってたら勝手に増えます。

 

⑤「かつどう」を使って応用

ここまでで1コースです。

かつどうは、少しレベルが上がってからでもいい

です。私は2、3単元が終わったら、しばらく

かつどうを使って実際に使う練習をします。

 

YouTubeでは、まるごとを実際につかった

レッスン風景を見ることもできます。

参考になりますよ。