めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その198〉オンラインレッスン文型指導 (Te Form) (italki)

 今日はとある生徒さんと「て形 (Te form)」の勉強をしました。ありがたいことに、長く続けてくださっていて、まさにこの生徒さんのおかげで私自身も勉強させてもらっています。

プロの資格や学校での指導経験のないチューターが、オンラインレッスンでどうやって文型を教えているのかを、この生徒さんとのレッスンを例に、参考までに書きたいと思います。(オンラインレッスンだと、他の先生がどうやって教えているのか見ることががないんですよね)ちなみにレッスンは間接法(日本語と外国語)です。

この方は、テキスト「まるごと」の入門(ピンクのやつ)を使っている生徒さんです。「まるごと」では、て形は初級1のA2ででてきます。ちょっと早いですが、生徒さんが興味があるので先取りしてやりました。

 

1)前回のレッスンの終わりに、次回は「て形」の勉強をすることと、事前にyoutubeのリンクを送ることを予告して、事前に視聴してもらう

2)生徒さんに早めに「て形」について説明したyoutube のリンクを送る。レッスン当日はYoutube を見ていることを前提で始める。

3)レッスン当日はまず、生徒さんの好きなマンガやドラマの中から、て形の言い回しがでてくるところを見てもらう。(つかみはバッチリ!)

 また、ふだんのレッスンで生徒さんが知らずに使っているて形の文章を例にあげる。(実はもうたくさんて形の言い方知ってんやで!とアピールしてやる気向上)

4)テキスト「まるごと」を参考におおまかな文法の仕組みを教える。

  説明が終わったらすぐに使って練習する。

5)て形を使った他の言い方を紹介し、これを覚えるとええことたくさんありまっせ!感をアピール

6)て形の活用が載っているリンクやテキストのページを案内して、よければ自習してもらう

 

 て形は、日本語学習者がぶつかる最初の山だと言われています。ですので、あまり山が大きく見えないように、超えるメリットが大きいことをアピールします。

一度のレッスンでがっつり教えると、趣味で勉強している生徒さんは荷が重すぎる場合があるので、レッスンでの文法説明は軽くして、実際に使って練習する時間を取るようにしています。

文法説明にYoutube を利用しているというと賛否両論ありますが、私は積極的に利用しています。 生徒さんの予習や自習にも活用できるので便利です。生徒さんからも、日本語のセンセイお墨付きのYoutube を知ることができるのは助かるという意見もありました。私はふだんからYoutube をわりとチェックしていて、10分から15分程度のレッスンに使えそうなものをピックアップしています。