めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その547〉直訳厳禁~外国語学習は文化的衝突の連続

ある生徒さんから、面白い質問がありました。

「日本語の先生に "Some of ~は何ていうの?" って聞いたら、だいたい『いくつかの』『何人かの』『一部の』って答えてくれるけど、実際に使うと日本人の友達が変な顔をする。 」

😂たしかに。

 

生徒さんと話しているとよく「これって日本語で何ていうの?」と聞かれます。

その中で、特によく聞かれるのがこの Some of ~ です。

Some of my friends, Some of my co workers, Some of my students などなど。

例えば。

Some of my friends speak English.

みなさま、これを会話で言いたいとき、なんと言いますか?

何人かの友人は英語を話します」「友人のうち何人かは英語を話します」などなど。

生徒さんは日本語の教室でこう教えてもらいました。

ところが実際の日本語での日常会話で、この "Some of my friends speak English." に当たる部分を聞いていたら誰もこう言ってない

ニュースや説明文などでは使ってるけど。。。ナンデヤネーン (ΦωΦ)

生徒さんが耳をダンボにして聞いた結果、生徒さんがこのフレーズを言いたい時、日本人はよくこんな風に言っていたそうです。

英語を話す友達もいるよ。

 

英語とぜんぜんちゃうやん!😂 共通点ゼロ!

ですが、生徒さんに言われて考えてみると・・・たしかに言いますわ。

文脈から判断するってことかな。

(日本語を話す友達だけじゃなくて)英語を話す友達もいる⇒そのグループのうち、一部は日本語を話し、一部は英語を話す⇒ 何人かの友人は英語を話します

 

生徒さんはこの表現を知った時、衝撃を受けたそうです。

日本語はアルファベットの言語とは根本的に違うんだ・・・、と。

「その時私の頭の中で、文化と文化が衝突して、初めて頭の中に日本語用のスペースができた気がしました」とのことでした。

国語学習って面白いですね😂