前回に続き、レッスン中のお話から。
日本在住の生徒さんとレッスンをしていたときのこと。
この日のテーマは「日本語とあなたの母語の違い」でした。
文字も音声も文法も違う、というのは当然ですが、生徒さんがおもしろい意見を言ってました。
「日本語はとても感情的です」
感情的?どちらかというと、生徒さんの言語の方が感情表現が豊かなような。。。この生徒さんの母語はラテン語系の言葉です。
「いえいえ、それは形容詞の使い方が賑やかなだけです。日本語は声の上がり、下がりの調整をしながら話さないといけませんが、これを文法的にではなく、空気を読みながらします。この結果が感情や快・不快に直結します。私の母語だと上がり下がりは文法にしか起因しませんし、間違えたら単に通じないだけです。」
生徒さんが出してくれた例です。
先生:宿題しましたか?
生徒:いいえ、しませんでしたぁ。(この「あ」を長めに強く発音する)
・・・先生が激怒する姿が思い浮かびます (^_^;)
生徒さんによると、この「あ」が長くなっても日本語は文法的には影響ないのに、感情には非常に影響する(=反抗的と判断される)とのこと。
生徒さんの母語だと、文末の音をこれほど大きく強く言えば、動詞なら時制が変わってしまうし、名詞ならそもそも別の物になってしまうとのこと。文法的な影響があるんですね。
これはなぜなのか、と深堀りしようとしたところで時間切れ。続きは次回に〜。