めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その439〉日本語は感情的?〜生徒さん目線の日本語

前回に続き、レッスン中のお話から。

日本在住の生徒さんとレッスンをしていたときのこと。

この日のテーマは「日本語とあなたの母語の違い」でした。

文字も音声も文法も違う、というのは当然ですが、生徒さんがおもしろい意見を言ってました。

「日本語はとても感情的です」

感情的?どちらかというと、生徒さんの言語の方が感情表現が豊かなような。。。この生徒さんの母語ラテン語系の言葉です。

「いえいえ、それは形容詞の使い方が賑やかなだけです。日本語は声の上がり、下がりの調整をしながら話さないといけませんが、これを文法的にではなく、空気を読みながらします。この結果が感情や快・不快に直結します。私の母語だと上がり下がりは文法にしか起因しませんし、間違えたら単に通じないだけです。」

生徒さんが出してくれた例です。

 

先生:宿題しましたか?

生徒:いいえ、しませんでした。(この「あ」を長めに強く発音する)

 

・・・先生が激怒する姿が思い浮かびます (^_^;) 

生徒さんによると、この「あ」が長くなっても日本語は文法的には影響ないのに、感情には非常に影響する(=反抗的と判断される)とのこと。

生徒さんの母語だと、文末の音をこれほど大きく強く言えば、動詞なら時制が変わってしまうし、名詞ならそもそも別の物になってしまうとのこと。文法的な影響があるんですね。

これはなぜなのか、と深堀りしようとしたところで時間切れ。続きは次回に〜。