めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その214〉オンライン文法指導

最近、文法説明をよくお願いされます。おーい、お願いする相手間違ってますよ、、、と言いたいところですが、ある程度がんばります。

この文法説明のときに悩ましいのが「何語で教えるか」です。これは生徒さんによって要望がかなり違います。ある生徒さんは自分の母語でできるだけお願いします、といいますし、別の生徒さんは可能な限り日本語でお願いします、といいます。ですので生徒さんの要望をできるだけ正直に伝えてもらうようにおねがいしています。

<日本語メインの文法指導>

最近レッスンを始めたとある生徒さんから依頼があったのが〜たら、〜ならなどの「条件形」の指導でした。この生徒さんは日本語は本当に初級ですが、日本人と会話ができるようになりたいので、できるだけ日本語でお願いしますと言われています。こういうう生徒さんの場合、一番大切なのは文法説明よりも例文です(たぶん、、、私が思うにはですが)。「な形容詞は語幹を残して・・・」と言っても「???」なので、文法説明は本当におおまかで、イメージを作る程度にとどめます。生徒さんのレベルや生活に合った、使いやすい例文をパパッとどんどんだせると、生徒さんの目が一気に輝いて、信頼度数があがります。普段日本語にふれる機会がない生徒さんには、ガチガチのテキスト的な文章とは別に、普段よく使う言い方も足すようにします。

ただし、レッスン外ではメールなどで疑問やお願いを生徒さんと私の共通語で積極的に送るようお願いしています。レッスンは日本語オンリーでも、それ以外のやり取りも日本語だけだと、意思疎通が難しい場合があります。

<外国語メインの文法指導>

間接法を希望する生徒さんは、ある程度不満(疑問)を解決したいという希望を持っていることが多い気がします。例えば日本で10年暮らしているけど日本語での会話がどうもうまくいかない、特定のテーマに合わせて日本語を学びたい、などが主な例です。ですのでできるだけ生徒さんと話しながら、不満(疑問)をあぶり出すよう努力します。ですのでレッスンも一般的な日本語というよりは「〇〇について教えてほしい」という依頼がある場合が多いです。問題点としては、私の外国語能力と日本語力、生徒さんの疑問を吸い上げる能力がまだイマイチなことです。

おしまいに

いくらチューターだからといっても、文法指導から完全に逃れることはできないので、やっぱり勉強は必要ですね。しみじみ思いました。

もしこれから、資格や経験無しでオンラインで日本語の指導(継続的)をお考えの方がいたら、日本語教育能力検定の範囲はやはり勉強したほうが良いと思います。合格資格がなくても、勉強していれば大きなプラスがあります。全く勉強していなかった頃の私は、生徒さんの質問の意図すらわからないということが多々ありました。