めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その218〉婉曲表現・お断りの表現

先日とある生徒さんとのレッスンであることが話題になりました。それは「日本語の婉曲表現(特にお断り表現)の豊富さ」です。

日本語を学習する生徒さんは多かれ少なかれ、日本語とご自分の母語を比較します。そしてレベルが上がれば上がるほど、遠回しな表現がめちゃくちゃ増える!N2〜N1あたりになると、文法の学習というより、使い方の学習をしないといけない感じです。

特に日本で働く(働いている)生徒さんは、遠回しな表現と毎日戦っています。お話を聞くと「もう慣れたけど、最初はね・・・(^.^;」と遠い目で語ってくれます。

さて、今回冒頭でふれた方と話したのは「Vないこともない」です。「まるごと 中級2」に出てきます。私はこの表現を何人かの生徒さんと勉強したのですが、今の所、生徒さんの母語に、これに該当する表現がある人はいませんでした。「言いたいことはわかるし、表現できるけど、ぴったり同じ言い回しはない」という感じだそうです。

この表現が出てくると、私が実演して「意味当てクイズ」をします。私が「Vないこともない」という表現を使った短い劇(ショートコントみたいなやつです)をしてこの場合の話者の意図は「Yes」なのか「No」なのか推測してもらいます。もちろん人によって、言い方や使い方は違うので、一概には言えませんが、レッスンの時間に失敗してもらうのは大事な経験だと思います。

会社員の方にはお得意先様とのメールのやりとり、アルバイト中の方はお客さんとの会話のように、できるだけ現実に起きそうな状況を設定します。

おかげさまで最近演技力が向上したと評判です(笑)