めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その147〉日本語でソレは!~日系人編 (italki)

続いて。

日本語だけど通じなかった日本語です。

 

生徒さんの中には、日本にルーツの

ある方たちもいます。

その中に日系人と呼ばれる方たちがいますが

特によく聞くのが南米出身の方々だと思います。

 

日本にルーツがある生徒さんの話を

聞いていると、今は使わない言い回しや

ちょっと懐かしい日本語を聞くことがあります。

 

その一つがご不浄。

 

この文字をみてわかりますか?

使ったことありますか?

私、芥川龍之介とかの本で見た記憶が。

 

これ、お手洗いのことです。

 

とある生徒さんは、南米から日本に来る

前に家のおばあちゃんに日本語を教えて

もらいました。

 

その一つがこの「ご不浄」でした。

 

こういうことは、日本ではハッキリ言っては

いけないよ、遠回しにいうんだよと

教えてもらいました。

 

ところが日本に来ると誰にも通じない!!

一体おばあちゃんは私に何語を教えたの?

と思ったよ、と笑ってました。

 

こういうのはよくあるらしく、

別の生徒さんも「〇〇は日本じゃ

ぜったい言っちゃいけないよ!!」と

日系人の親戚からキツく言われた

そうですが、日本に来たら誰にも

通じなかったという経験があると

言っていました。

 

セクハラになるといけないという配慮で

そのコトバは言ってくれませんでしたが、

その方の国のコトバで「旅行かばん」

を表すコトバが、昔の日本ではちょっと

イケナイコトバだったそうです。

 

なんだろう、知りたいような

知りたくないような。。。

 

こういう事件(笑)を聞くと、

コトバってほんとに生きてるんだなと

しみじみ思います。

 

古い言葉は死んでいるわけではありません。

その時代の香りが漂ってきます。

 

日本から移民していったおじいちゃん、

おばあちゃんが話していた日本語が

そのまま根付いた、歴史の一反に触れた

ような気がしました。

 

(「きんぎょ感傷的すぎ」と思う方、

 ぜひ「ハルとナツ~届かなかった手紙~」

 を御覧ください。もー泣いちゃいます (;_;))