めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その130〉本の例文と実際の会話 (italki)

急に暑くなりました。

皆様、おげんきですか?

 

生徒さんからこんなことを言われました。

 

「本に載っている例文と実際の会話が違う!」

 

この日、質問されたのは「元気ですか?」です。

「日本人使わないでしょ?他の先生もそう言ってる」

とのことでした。

 

私はわりとつかいます。

ただ、人間の会話なので、いつでも、どこでも

どんな人にでも使えるわけではない、という

ことだと思います。

 

私はこのあたりの説明をしたいので、初中級以下の

生徒さんは基本的に間接法でやってます。

 

直接法は「失敗しながら」学びます。

ただ、それは日本語を日常的に使う環境にいない

生徒さんが多いオンラインレッスンでは

ちょっとむずかしい場合があります。

 

特に仕事で使いたい人(特に学習者は大人ですから)の

場合は、失敗=大損失というケースもあります。

ですから、レッスンの場で間違うのは大歓迎ですが

外で実際に使う場合はできるだけ失敗が少なくなるよう

説明をする場合が多いです。

(もちろん要らないという場合はしません)

 

よく言語系の記事で「日本人は失敗を恐れすぎるから

外国語が苦手だ」という意見をみます。

失敗や恥を書くのが嫌なのは日本人も外国人も

同じだと思います。ただ、それでもしゃべってみようと

思う人の割合が多いか少ないかの違いかと思います。

 

外国人の語学学習者だって、自分の話す外国語で

ドン引きされるのはショックです。

特に仕事の場合、金銭的にダメージを受ける

場合もあります。

 

日本語を学習している生徒さんの中には

「日本人は、私が間違って喋っても注意して

くれない」という方がよくいます。

ただ、これは難しいところで、本当に注意して

いたら会話が進みません。

逆に注意したら「大きなお世話だ!」と

なっちゃうこともしばしばあります。

注意してほしい場合は、やはりレッスンを

受けるべきだと思いますので、宣伝を兼ねて

(笑)そのように伝えます。

 

私も外国語を学習していますので

赤っ恥経験があります。

本に載っていたお別れの挨拶を使ったら

どうもそれは「good by forever」みたいな

意味だったらしくドン引きされたことが。

この場合は経済的損失はありませんが、

あやうく友情面での損失を被るところでした。

 

 

では、最初の「おげんきですか」に戻しましょう。

例文で「おげんきですか」を勉強する時、

私はついでに

 ①「げんきですか?」「げんき?」との違い

 ②その返事

 ③「おげんきですか」を言わない場合

などについて話します。

その後、ロールプレイングで練習します。

 

テキストを使う場合も使わない場合も

小話的にこういうのを入れます。

特に日本人が普段話す様に話したいという

人に喜ばれます。