めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その292〉お辞儀~いつ・どう頭を下げる?

とある生徒さんから。

「きんぎょ、今度さ、暇なときに『お辞儀』についての動画作ってよ」

お辞儀とな。

 特に日本に何度も来たことがあったり、ドラマやアニメをよく見ている生徒さんにとって、いつか習得したいジェスチャー(?)の一つが「お辞儀」です。

特にあの『少しだけ頭を下げる』お辞儀の使い方が謎なんだそうです。

きんぎょは日本生まれの日本育ちですから、自動的に(笑)状況に合わせて頭を下げています。日本語学習者から見るとずいぶん細かく使い分けているようです。

頻繁に日本に来る生徒さんが見ると、場合によってはお辞儀は挨拶の言葉そのものよりも重要だと感じるそうです。

生徒さんの失敗談(?)です。日本でコンビニに入ったとき、店員さんの「いらっしゃいませ」に「こんにちは、げんきですか?」と返したそうです。店員さんの目が点になっていたので「あ、何かわかんないけど失敗したな」と思ったそうです。よく観察すると、他の日本人が店に入るときは軽く目線を向けて会釈をしていたそうです。「あー、こうすればよかったのね、あれがまさに『生きた日本語』だったよ」

お辞儀は言語ではありませんが、日本語はいわゆる文字以外の部分に頼る度合いが高い言語です。お辞儀も下げれば良いというわけではありません。状況に応じて目線や頭の下げ具合を変えなければなりません。

今日のこの生徒さんとの会話のレッスンでは、スクリーン越しに「こんな時はどのくらい下げる?」をテーマに話しました。次回日本に来るときにまでには、日本在住10年目の人に見えるようマスターするそうです(笑)