めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その265〉注意されたい人・されたくない人

中級以上の生徒さんはそれぞれの要望にあわせてレッスンをすることが多いです。その中で結構気をつけないといけないのが「どの程度注意するか」です。

生徒さんによっては「とにかく間違ってるところは全部注意して!」という人もいますし、逆にあまり注意するとやる気がなくなったり、ショックを受けてしまう人もいます。どんな環境で日本語を使うのか、とか、性格によっても違います。

生徒さん自信から「どんどん注意してください」と言われてても、実際に言うとショックを受けて顔面蒼白になってしまう場合もあります。

こういったトラブルを防ぐためには、トライアルレッスン時にこれまでの日本語を含む外国語学習歴や学習の目的、性格、どんなレッスンがしたいか等しっかりとヒアリングをしておくことが大事かと思います。

例えば、語学学習歴を基準の参考にすると下記のようになります。(あくまでもきんぎょの経験です、ご参考までに)

生徒さんにとって、日本語が初めて学習する第二言語という場合もあります。こういう場合は外国語学習は楽しいものというイメージはあっても「苦行のごとく苦しく長い道のり」とは思っていない場合があります。ですのでできるだけ「10褒めて1注意する」くらいのペースで進めます。

逆にもう3ヶ国語くらいしゃべれますという人の場合は「語学学習は失敗の連続」と知っているので「6褒めて4注意する」くらいになります。

続いて母語や学習済みの言語別。

個人的な印象ですが、フランス語やロシア語をある程度のレベルまで勉強済みの生徒さんの場合はなんとなく打たれ強い(良い意味でです!)気がします。「もっと直して!注意して!きちんと話せてる訳ないんだから!」というようなご意見をよくもらいます。語学の先生は厳しいものと思っている生徒さんが多い気がします。

イタリア語やスペイン語母語として話す生徒さんだと褒めてなんぼ!という傾向が強いのでとにかく(感情的に熱烈に)褒めることから始めます。

アジアの生徒さんの場合はとにかく面子を潰さないことに気を配ります。注意するときも褒めるときも、タイミングや言い方には気をつけます。

ちょっとおおざっぱな内容を書きました。もちろんすべての生徒さんがこの例に当てはまるという意味ではありません。私のレッスンを受けてくださった生徒さんとの経験をもとに書いたものです。