日本語のレッスンをしていると思わぬところで
<アジア在住の生徒さん>
春節が終わった頃、まず、中国の生徒さんが
一気に非常事態モードに入りました。
息を潜めるようにといったら大げさかも
しれませんが、一気にレッスンが止まりました。
もともと私のレッスンは会話が中心なので
決まったカリキュラムや宿題はありません。
一旦止まっても、遅れてしまうとかそういう
心配がないのもあるかもしれません。
途中からぽつりぽつりと生徒さんが戻ってきました。
息抜きに話をしたいとか、そろそろ普通の生活の
リズムを取り戻したいという人が出てきました。
中国の生徒さんが通常モードに戻りだした頃
それ以外のアジア各国の生徒さんの方に
変化が出てきました。
シンガポールでトイレットペーパーが
なくなった、と報道が出た頃です。
(今は解決して、次は日本でトイレットペーパーが
不足していますね。)
いつも会社の始業前や昼休みにレッスンを予約していた
人たちが、私服で(ときどきパジャマで)自宅から
レッスンを受け始めました。
在宅勤務に切り替わり始めた様子が見て取れました。
この頃には、全く日本語を勉強したことがない人の
予約が増えました。自宅待機や休校の決定で
時間ができた学生さんや社会人がちょっと日本語を
かじってみたい、という感じでした。
オンラインなら外出の必要がないから、手軽な楽しみ
という側面もあるかもしれません。
<アジア以外在住の生徒さん>
アジア以外の生徒さんから影響を感じることは
少なかったです。
ただ、中には新型肺炎の影響で、日本で決まっていた
採用通知が保留になり、ビザの発給に影響がでている
という人がいました。
会社に連絡しても、のれんに腕押しだそうで
とても怒っていました。
その怒りがこちらに向かうので、正直にいえば
かなり閉口しました。
(もちろん私はその生徒さんの雇用先とは無関係です)
最初は熱心にレッスンを受けてくれていたので
余計に残念に感じました。
日本語の先生をしていると、先生が日本の代表の
ようになってしまうことがときどきあります。
<日本在住の私>
あまりに情報に疎い私を心配して、アジアにお住いの
生徒さんが、ときどき最新情報をメールしてくれます(笑)
やはり中国にお住いの生徒さんのご意見が一番厳しいですね。
「マスクはこうやってつける!」
「外出の頻度は極力減らす!」
「〇〇なところには行かない、先生、わかりました?!」
と厳しくご指導ご鞭撻いただいています(笑)