めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その39〉トイレットペーパー不足事件分析(italki)

世の学校は休校になり、スーパーの棚からは

トイレットペーパーが消えました。

そりゃあ一ヶ月以上子どもたちが家にいて

外出は控えましょう、この先の状況は不透明です、

となれば、ある程度買いだめしたくなるのも

わかる気がします。

メディアでは買いだめする人への非難がいっぱいですが

実際、マスクだってまだ入荷しませんしね。

 

なぜ、こんなことを書いているかというと

この数日のレッスンではこの話題が何度も

出たからです。

 

SNSのすごさを思い知る日々です。

日本に住む私より、海外に住む生徒さんのほうが

日本ウオッチャーと化していて、情報に詳しいし

何より早い!!爆速で情報をチェックしています。

情報源はSNSSNSのニュースです。

 

「なんで日本ではトイレットペーパーがなくなるの?」

 

これをテーマに、何レッスンかやりました。

他国から見ると不思議だったようで

けっこうな人数の生徒さんに質問されました。

 

シンガポールでも一時トイレットペーパーが不足した

そうですが、5日程度で回復したそうです。

「国がやる、といえばあっというまにやりますよ」

とのことでした。

 

生徒さんの分析は下記のとおりです。

 

①日本では「恥の文化」があり、トイレットペーパーが

 なくなるというのは、他人から不潔に思われる

 心配があるからではないか

②日本では国が必ず解決してくれるするという

 信頼度が低いから、社会不安を起こすのではないか

③日本では小さい住宅が多く、場所をとるトイレットペーパー

 を備蓄している人が少なかったのではないか

④日本では、国民の良心や良識に訴えて流通を安定

 させようとしており、具体的な根拠(例:これだけの

 在庫があり、いつまでに日本中の不足を解決します)

 が見えないことがいっそう不満や不安を高めているの

 ではないか

 

他にもいろいろありましたが、同じテーマをそれぞれの

国からみたら、おもしろい意見がたくさん出ました。

 

特に台湾の年配の生徒さんからは、嘆きの声が。。。

「日本よ、どうしたんだ一!!」と熱く語ってくれる

方が多数でした。

 

中には白熱しすぎて、日本語がうまく出てこず

途中から母国語でまくし立てるひとも。。。(笑)

ある意味では新型肺炎そのものについてより

盛り上がりました。

文化や考え方の違いが非常によく出た一件だったと

いうことでしょう。

 

そして生徒さんが一様に、最後に一言。

「先生、困ったらトイレットペーパー送ってあげるからね!」

 

みんな優しいなぁ(笑)

お気遣いありがとうございます。

 

読んでいただきありがとうございます!

もし面白かったら、ポチッと頂けたら感謝です♪