めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その594〉「南へ・・・」助詞の『知識』が『体感』に変わる時

先週の週刊ジャンプ『呪術廻戦』第236話を読んで、しばらく灰になっていたきんぎょです。そんでもって似たような生徒さんがいました(笑)。

そのタイトルが『南へ』でした。

ちなみに今回の話題は五条悟氏の死ではなく、『へ』です。へ?

助詞の『へ』です。

生徒さんが混乱しやすい助詞(大体混乱しますが)の中に「に」と「へ」があります。最初のうちは「に」「へ」「で」あたりがごちゃごちゃになって、「で」がまず使えるようになって、「に」「へ」で悩む、みたいな流れでしょうか。

「に」でも「へ」でも、どっちでも良い場合もあるんですが、絶対別というときもあります。だって働きが違うから。どちらかというと「に」のほうが生徒さんたちの言語に同様の単語があるような感じがします。「へ」のほうがイメージしにくい場合が多いです。

中級に行く頃にはだいたい解決してますので、「は」「が」問題ほどやっかいではないです。が、生徒さん的にはよくわかりにくい「へ」です。

ある生徒さんがレッスンで息を弾ませて「先生、あの説明の意味がやっとわかった!」というんです。

以前にきんぎょがした説明でした。

「に」は飛行機

「へ」は紙飛行機

 

「に」は飛行機のように到着点(ゴール)がはっきりしている。

「へ」は紙飛行機みたいに出発地点がはっきりしてて、方向はあるけど、到着点(ゴール)ははっきりしてない。

 

生徒さんが「南へ」を見たときに「『南に』じゃないんだ!あ!きんぎょが言ってたの、そういうことなんだ!」と助詞の働きを体感したんだそうです。

いやあ、こんな衝撃的な回できんぎょのこと思い出してもらえて、嬉しいような、嬉しいような😂