めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その535〉漢字の繋がり

2022年7月以降、日本在住の中国人の生徒さんが一気に増えました。

コロナ禍の渡航制限が一部解除され、学生さんや仕事で来日する方が増えたのが理由のようです。

たいていレッスンでは、生徒さんが日本に来てびっくりしたこと、面白かったことを聞いてみるんですが、中国人の生徒さんならではの回答をもらえることがあります。

その一つが「何で日本人はそんなに中国の歴史やことわざに詳しいの?!」です。

え?だって漢詩や故事は学校で習うし。孔子孟子も確か習ったぞ。漫画で三国志はテッパンだし、「映画・キングダム3」はこの夏公開(今回は杏さんが出ますね、楽しみ!)だし、「ラストエンペラー」は世界で公開されたし。

歴史的な作品も大好きですが、きんぎょは個人的に芥川龍之介作品の上海モノも好きです。特に古い上海の魅力がいっぱいの『上海游記』に夢中になった記憶があります。

さて本題。

今日のレッスンで出てきたのは「苛政猛於虎也」でした。あ、漢字を見たら分かりますよね。孔子苛政は虎よりも猛し」ですね。(何の話をしていたのかはお察しください、テヘペロ〜)

生徒さんが「私の国ではこう言うんですよ〜」とこの文字を入力したので、「ああ、知ってるよ。『苛政は虎よりも猛し』だよね、孔子の。」というと、生徒さんが卒倒せんばかりに驚いていました。

「なんで日本人が知ってるの?😂というか、この中国語を見たらすぐ分かるんだ!」と二人で大笑いしました。

高校の国語の先生が故事が大好きで、授業の合間によく故事ネタをやってたおかげで、この故事も(使ったことはないけど)知ってはいました。

「国語の時間に習ったんだよ」と言うと、「だって、日本人の国語って『日本語』でしょ?なんで国語で習うの?中国語の授業じゃないの?」

そういえばそうですね🤔 考えたことがなかったです!