今、がんばって作っているのが「動詞の活用」の教材です。きんぎょが主なターゲットとしている言語で資料を作っています。
この言語を母語とする生徒さんとたくさんレッスンをして気がついたことがあります。それは動詞の活用の勉強でます形から学び始めるのを嫌うことです。なかなかの高確率で生徒さんが愚痴ります。
動詞を学び始めるときに、原形(infinitive form) から学ぶか、ます形から学ぶか二通りあります。日本語の学校やコース、テキストによって決まっているので、生徒さんが選ぶものではなく、所属した学校(クラス)によって決まってしまうことがほとんどだと思います。
ある生徒さんは「『たべます』が原形じゃないと知ったときの衝撃ったらありゃしない。。。原形を知らなければ活用できないのに、なぜすでに活用した形から教えるのか、おまけにそれがすでに活用した形だとなぜ教えないのか」と不満たらたらでした。
これにはおそらくですが、生徒さんの母語も影響していると思います。この言語では動詞の活用を勉強するとき、必ず原形から学びます。活用した形からは学びません。活用形が非常に多いので、原形を知らないと、辞書で自分で調べることすらできません。また、原形を知らないと活用のシステムそのものがわからなくなります。
きんぎょが日本語の動詞の活用を教える場合、原形からでもます形からでも良いのですが、生徒さんの要望はあきらかに原形ファーストです。ところが市販のテキストの多くはます形が基本です。
そんなわけで資料を自前で作り始めたのですが、これがなかなかの難敵です。
こんなに自分がわかってないと思いませんでした。なんとか明日のレッスンまでに間に合わせるべくがんばります。