めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その276〉文書添削

レッスンでいっしょに文章をチェックする生徒さんがいます。ご本人が書いた日本語をいっしょに添削するんです。

上級の生徒さんになると、書く内容もかなり多種多様になります。同じテーマでもレポート風、新聞記事風、ブログ風というように媒体を変えると文章の感じがガラリとかわります。そんなわけで文章の添削をするとき、必ず確認しないといけないのが『何向けの文章なのか』です。

他の言語でも、友人とのチャットとビジネスメールでは同じ内容でも書き方が異なると思います。でも日本語はそれ以上に違います。

最初に目的や相手を聞くと、嫌がる生徒さんもけっこういます。「単に日本語にしたいだけだよ」と言われることもあります。そんなときは実際に最初の1行を目的や相手別にいくつかの例文に訳してみます。すると大抵目を見開いて驚きます。日本語は文脈や各相手が誰かによって文体や使用する表現が随分変わります。生徒さんもなんとなく知ってはいるのですが、実際に見るのとでは大違いなようです。

今日はたまたま文章チェックの生徒さんが複数いました。一人は日記風(ブログ風?)、もうひとりはビジネスメールでした。このエッセイ風の文章のチェックはとても面白いです。普段なかなか使えない一人称である俺・僕・わし・おいら(?)うち・こちら等何を使ってもいいので、主語に合わせて文末も変えていきます。オセロゲームのように一つがひっくり変えると次々に変わっていきます。私は日本語母語話者なので勝手に浮かびますが、生徒さんはそうはいきません。かなり頭をひねりながら文を作り直します。

ビジネスメールのほうは、媒体別にやるときもあります。e-mailかLINEでも違いますし、相手が社内の人が社外の人かでも変わります。同じテーマでそれぞれに合うように作ると違いがわかりやすいです。基本的な例文を作ると、そのまま生徒さんが仕事で使えるので、それを意識してテーマを選びます。

今後こういうレッスンがもう少しできるようになるといいなと思っています。他の言語のitalki の先生のページを見ると、文字の添削でサブスク方式でやってる先生がいました。こういうのを真似て、収入UP・固定の生徒さん獲得につながればいいなと思います。