めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その193〉サブカルという日本文化の引き出し (italki)

 いつぞやのブログに日本語脳ってあるんかいな?と書きましたところ、コメントを頂きありがとうございました!(村上様、りさ様ありがとうございます!)

 

mischabt.hatenablog.com

このコメントで「マンガ、アニメを通してインプットする」というアイデアを頂きました。今日はこの「マンガ、アニメ(サブカル)を通したインプット」の大切さを感じる出来事があったので書き残したいと思います。

 

オンラインレッスンをしていると、いろんな質問を受けるのですが、なんと今日の質問は「びんぼう」でした。お金がない!の貧乏です。

 レッスン冒頭、意味を知らずにこの言葉の響きを気に入った生徒さんが「びんぼー♫びんぼー♫びんぼー♫」・・・(・・??ナンノコッチャ??新しいラップ?

「で、きんぎょ、びんぼーってなに?」私、てっきりその生徒さんの母語で何か言っているんだとおもってたら、意味を知らずに言ってたんですね。まさかの「貧乏」でした!!なんでやねん!?

 そこで今日は「あなたの国で貧乏飯といえば?」という話をしました。この生徒さんの話では「ご飯の上に目玉焼き」がステレオタイプなTHE★貧乏飯だそうです。わ、私の今日の昼ごはんがめでたく貧乏飯認定されました。

日本の貧乏飯は?と聞かれて、まずは卵かけご飯の話をしたら生徒さんが「・・・OMG ゚(゚A゚;) ブルブル」やはり生卵はだめか。

 その時、ふと生徒さんが「きんぎょ、これは?」と言ってカメラ越しにあるものを見せてくれました。それはマンガに描かれた日の丸弁当でした。そう、まさに主人公の貧乏さを描く小道具として日の丸弁当が使われているんです!説明すると生徒さんの目が一気に輝きました。「うわー、これただの日本のご飯じゃなかったんだ、そういう意味だったんだ!」と嬉しそうに笑います。今までただの絵の一部でしかなかったものが、意味が見えると一気に物語の理解度が上がります。

 特に日本になかなか来ることがない生徒さんにとって、マンガやドラマが与えてくれる文字や絵、映像での情報は、学んだ日本語が生きるための貴重な情報をくれるものだったのだと痛感しました。

 この生徒さん曰く、コロナをきっかけにそれまでは都会でしか取り扱いのなかった日本のマンガが、オンラインで楽しめるようになったので、マンガ仲間が増えたそうです。「whatsapp のチャットでみんなでオススメを紹介し合うんだよ〜(^^) 、ついでに覚えた日本語も自慢するの〜❤」だそうです。好きに勝る動機なし、ですね。