めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その77〉オンラインレッスンの日本語教師の資格 その② (italki)

前回の〈その76〉で日本語教師の資格について書きました。

 

なぜこのことについて書いたか。

それはわたしがオンラインで日本語のセンセイ

やってみよ~!となったときに、情報がなくて

困ったからです。

 

日本語教師」という項目でネットを検索すると

出てくるのは概ね教室で教えている日本語教師

先生の情報です。オンラインではありません。

オンライン先生、情報ナイっすよ。。。

 

いわゆる「公認日本語教師」の資格ができたら

いろいろ変わるかもしれませんが、とりあえず

現状(2020年5月)を前提にもう少し書きます。

 

オンラインの日本語の先生と一口に言っても

ボランティア、家庭教師、学校の先生などなど

いろいろあります。

 

どの方向を狙うのかによって、向いている

資格は違います。

 

私は今後もオンラインを中心に日本語の先生を

続けて行きたいと考えています。

そこがハッキリしてから今後何を勉強して

いくか、どう備えていくかといった方向性が

明確になりました。

 

その結果、私の出した取得すべき優先順位は

① 大卒資格(できれば学士以上はなおよし)

日本語教育能力検定合格

③ 外国語能力 

 となりました。

 

メジャーな資格取得方法である420時間は?

というご質問があったので、その回答を含めて

その②を書きたいと思います。

 

もちろんお金と時間がたっぷりあるなら

どれから始めてもOKです。

でも多くの人はそうではありません。

ちなみに「オンラインの日本語教師になる

コース」というものはおそらくありません。

 

420時間日本語教師養成講座では

主に生徒を前にクラス形式で直接法で

指導する方法を学びます。

 

私の家からさほど遠くないところにも、

このコースをしている教室があります。

でも私はこのコースを選びませんでした。

なぜなら私が直接法を用いて教室で指導する

可能性はほぼゼロだからです。

(値段が高かったのもあります)

 

オンラインの先生をする場合、直接法よりは

間接法、もしくは折中のクラスのほうが

需要があると私は感じています。

(私は中級以上は主に直接法、それ以外は

 折中です)

大半の生徒さんは、本気で死ぬほど日本語を

習得したいというより、もっとライトな人たち

だからです。

 

オンラインのレッスンは、教室でのレッスンと

違い、生徒さんにとっては止めるのが簡単です。

飽きたら即グッバイです!

(「また来週~!」と言ってそのままサヨナラ

 した人いっぱいです)

 

大人の初心者を指導をするのに、直接法で

やったらけっこう良い確率で逃げられます。。。

生徒さんからそのようなリクエストがあれば

別ですが、先生にも生徒にも忍耐と技術が必要です。

 

オンラインレッスンは、基本的にマンツーマンか

少数でのクラスで行います。

その状態で初心者に直接法で指導すると、

生徒さんは逃げ場がないことも原因かと思います。

 

そんなわけで、最初から日本にある日本語学校

日本語教室以外を狙うなら、420時間コース

を受講するメリットは少ないと考えます。

それよりは大卒(学士。修士、博士はなおよし)

の方が優先順位は高いです。

 

修士、博士になると、海外を含む大学で指導

 するチャンスも視野に入ってきます。

 安定した仕事という意味では個人の教室より

 良いと思います)

 

あと、日本語教育と国語教育は異なりますが

それでも国語教員の資格は意外とポイントが高いです。

海外の会社からも、公的な資格である教員免許は

信用が高く民間の資格より理解を得やすい

気がします。

italkiの職歴欄でも、自国の教員免許をアピール

している人はけっこういます。

(これは日本語教師が国家資格になれば

 変わるかもしれません)

わざわざ今から取りに行く必要はないですが、

もう持っているという人は、大きな財産ですよ。

 

忘れないうちにちょっとまとめてみました。

また思うところが変われば、新しく書きたいと思います。