めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その87〉続 : センセイに学歴は必要?

「語学の先生に学歴は必要でしょうか?」

 

日本語の先生の仕事や資格取得の資格要件の

欄に、よくこういった質問を見かけます。

 

この理由としては、2020年5月の時点では

日本語教師は国家資格ではなく ② 活動先を

考えたときにいろいろなケースが考えられる

からだと思います。

 

先日、オンライン日本語教師の資格について

書きましたが、私もちょっと頭を悩ませた

「学歴」に焦点をあてて、実際の出来事を交えて

もう少しお話したいとおもいます。

 

また別の機会になりますが、必要ならば

どうするのか?など、具体的な話についても

書きたいと考えています。

(リクエストなどありましたらコメントで

 ぜひお寄せください)

 

学歴が必要か、という基準の一つは

四年制大卒(学士)かどうかです。

新しい日本語教師の資格では、要件の

一つに入る予定ですね。

 

実際にはどうでしょう?

私はどういった先生を目指すかによって

違ってくると思います。

 

どこかに所属して収入を得る場合は

学歴はほぼ必須要件だとおもいます。

いわゆる〇〇日本語学校とか、△△

オンラインランゲージスクールという

場合です。

 

それに対し、ボランティアでの指導や

自分でまったくのフリーランスとして働く

場合は、必須要件ではありません

italkiもこれに入ります。学歴がなくてもOK。

私がセンセイだ!といえばセンセイです。

ただし生徒さんが集まるかは自分次第です。

 

聞いた話ですが、海外での仕事の場合は

学歴よりも縁故パワーが必要という

場合もあるそうです。

ただ、この場合も就労ビザを得るためには

大卒資格がほぼ必須となるため

結局必須条件となります。

 

私が思うには「学歴があって困ることは

まずない」ということです。

無ければ何もできないというわけでは

ないですが、あって損をすることはありません。

むしろ選択肢は広がります。

 

あと、生徒さんからの信頼性という面でも

違いがある場合があります。

 

しばらく前ですが、italki のレッスンで

こんな人がいました。

 

語学学習が趣味の、大学の先生のレッスン

でした。(この方が生徒です)

とても良く勉強している方だというのは

すぐわかりました。

 

最初の自己紹介が終わったあと

私の最終学歴と専攻を質問されました。

私の最終学歴を話したところ

「あなたには言語を指導する資格は

 無いと思います」と言って、そのまま

Skypeを切られてしまいました。

 

開始わずか10分足らずの出来事でした。

かけ直してもメッセージを送っても

返事はありませんでした。

 

何度思い返しても、原因は私の最終学歴かと

思います。対応にも困りました。

思案した結果、italkiに報告はしませんでした。

その生徒さんに、マイナスの評価をつけられる

ほうが面倒(先生の★★★★★の評価です)

なので、そのままレッスンをキャンセル扱いし

返金して、レッスンそのものがなかったことに

しました。(その場合は生徒さんは評価をつけ

られません)

 

この生徒さんの出身国では、4年生大学を

卒業しているかどうかで、人生や就業できる

職種がハッキリと分かれると後から知りました。

言語の先生はチューターだろうがなんだろうが

高学歴者がなるべき仕事にはいるのだと思います。

そこには、越えてはいけない線がはっきり

引かれています。

 

あの対応が正しかったのかどうかは

わかりませんが、とにかくびっくりしました。

 

ここまでハッキリした(?)人はさすがに

珍しいですが、そういう人もいるのは事実です。