めざせ日本語教師~オンライン日本語Tutorのよもやま日記~

普段は派遣の会社員、副業でオンライン(italki, プライベート)の日本語のセンセイをしています。NAFL修了しました。

〈その620〉AIで作った文章の添削

AIというと歌手のAIさんが思い浮かぶきんぎょです。

 

先日からある生徒さんとのレッスンで、日本語の添削をしています。自分が書きたい内容の原案(英語⇒日本語)をAIで作っておいてくれるので、それをきんぎょと添削します。

ちなみにAI使用を勧めたのはきんぎょです。ビジネスで日本語を使う生徒さんの場合、学生ではないので、語学力そのものを上げるのが目的ではなく、決められた時間までに仕事の内容に見合うものを用意するのが第一です。時間がないときは、AIを併用する手もあるよ、とお勧めしたところ、今のところこのような感じになりました。

これはきんぎょにもなかなか面白い経験です。

AIで作成した文章を確認していると、なんとなくアルファベットの言語の思考回路が透けて見えるような感じがします。その結果余計な言葉(母語話者なら入れない言葉)が多いので、余計な印象や情報が加わっていることが多いんです。

まだまだAIで作成した外国語⇒日本語長文をそのまま使うのは難しい感じです。

慣れてくると、文章を見るとなんとなく「あ、これAIやな😆」とわかるようになります。

添削中にそれをつぶやいたところ、生徒さんがびっくりしてました。「え?そうなの?アルファベット言語っぽいの?AIってわかるの?」

生徒さん的には、日本語の脳で考えてくれているものと思っていたようです。

きんぎょにはAIの仕組みはよくわかりませんが、まだまだ『便利で高性能なグーグル翻訳』の域を出ていない感じです。ただ、グーグル翻訳は文章までは自動的に作ってくれません。これはAIのほうがはるかに高性能な部分です。

ただ、思考回路がそもそもなんとなく日本語ベースではない感じがします。日本語は引き算が多い言語です。言わない、伝えない部分があって初めて自然な表現になります。その辺がうまくいってない感じです。

あとは翻訳する際に、英語をそのまま日本語にしてる、というのもあります。英語と日本語の間にそのまま橋をかけたっていう感じです。日本語が英語に取り込まれている感は否めません。